第8章 残火
確かめるために、青い蛍のところへ行き、遺燼祭壇に入った。
丸太小屋はあのままだ。フラグはベッドの端に座っていて、ぼんやりしているようでもあり、何も考えていないようでもあった。
「……また来たのか。」
「会いたかったから? フラグ。」 半分冗談で言った。
「会いたくない。用があったらさっさと言え。」
「俺の乗り物の烁殻虫、お前が助け戻したんじゃないか?」
「具体的に言うと——あれは私の能力の影響下で生まれた産物だから、他の世界に行ったら私の管轄になるだけよ。」
「それでも感謝する。あいつの怪我はどうなってる?」
「そこにいる。自分で見ろ。」
顎をしゃくった。
その方向を見る——隅っこで一団の炎が静かに燃えている。烁殻虫がその中に放り込まれていた。
「お前……!」
駆け寄って火を消そうとする。腕の布地が焦げて、小さな火花を散らす。
「どうしてそんなことができるんだ?! あいつの怪我はそんなに重いのか? お前があいつを構わなくても、俺があいつを大事に思ってるくらいわかるだろ! なんで火の中に直接放り込んだんだ!」
「説明するのが面倒くさい。」
【なんだこの人……】
手当たり次第に火を消し止めた。地面には燃え残った残骸だけが残っていた。灰。砕けた水晶。それに何枚か焼け焦げた甲殻。
「……あいつ、破晶嶺にいない状態で、ここまで持っただけでもましな方よ。」
フラグがため息をついて、ようやく口を開いた。
「どういう意味だ?」
「あれはあの世界の産物じゃない。本来は生きていられないの。でもお前が餌をやって、かろうじて息を繋いでた。ただね——」 彼女は間を置いた。「何かに攻撃されたんだろ? そのかすかな息も絶えた。」
【……地響きの波だ。】
護馬甲のあの一撃を思い出した。烁殻虫はその時ひっくり返って、後で無理に立ち上がった。あの時にはもう……
「私の手に来る前から、中はボロボロに砕けてたのよ。」 フラグは顔をそらした。「私のせいかと思ってた……はあ、つまらない。なんでこんなこと言わなきゃいけないの。」
言い終わると同時に、祭壇の風景が突然変わった。何かの力に引き寄せられるように、目の前の場面がフラッシュバックする——
フラグがベッドの端に座ってぼんやりしている。青い炎が突然彼女の手のひらで脈打つ。彼女はうつむいて、その手のひらの中の炎を見る——炎の中心には、もう数片に砕けてしまった烁殻虫があった。
彼女はそれを長い間見つめていた。あまりにも長く見つめていたので、その破片がさらに何本か折れた。そして彼女は立ち上がり、それを隅の炎の中に放り込んだ。
映像が消える。
「……わかった。誤解してた。ごめん。」
「何を謝るのよ。」 彼女はこちらを全く見なかった。「どうでもいいし。」
【システム通知:好感度——フラグ、現在の好感度:25%。】
【それがどうでもいいってのか?】
口には出さなかった。
「お前の体の中に、まだ私の世界のものが残ってないか?」
「ああ、水晶の欠片がもう一つある。」
「よこしなさい。どうせお前が持っててももう役に立たないから。」
「わかった。」
欠片を彼女に渡す。烁殻虫ももういないし、持っててもバッグの邪魔になるだけだ。
【何とか自分を慰める理由を見つけないとな……でも考えれば考えるほど鼻の奥がツンとする。】
「……まあいいや。」
「さっきあの小さな虫のこと、乗り物って呼んでたわね。」
「そうだ。俺は速度が遅すぎるから、あいつがいるとすごく便利なんだ。」
「あなたの速度、別に遅くないじゃない。」
「あいつに乗ってお前と戦ってたからだよ。」
「……そうだったの? 気づかなかったわ。」
【やっぱり全然気づいてなかったんだな……】
「で、その欠片はどうするつもりなんだ?」
「まだ決めてない。」 フラグは欠片をベッドの端に放り投げた。「つまらない。あなたには自分のやることないの?」
「わかったわかった。もう行くよ。」
向きを変えて、また立ち止まる。
「……ありがとう、フラグ。」
彼女は答えなかった。
青い蛍に触れて、教会に転送した。




