第1章 研磨
パーティーが終わり、みんなはまた教会に戻った。そして俺も新しい世界の挑戦に向けて準備を始めなければならない。
【次に来るボスはミラナ? 旧バージョンで見たことはあるけど、印象は薄い。彼女のポジションはずっと曖昧だった。】
【一時期は彼女の世界をスキップして次に進むこともできた。制作陣も彼女の設計をどうすればいいかずっと決められなかったんだろう。でも今はすべて一新されたから、彼女が一番のサプライズになるかもしれない。】
【彼女の能力は鏡返の力になった? 制作陣はやっぱり最初の設定を選んだか。でもこの能力、問題が多すぎて廃案になったんじゃなかったか?】
【すべてのダメージを反射、斬新さのない鏡の迷宮、鏡の盾を壊すためにアイテム探し——まだこの設計なら、速攻でクリアできると思う。特殊アイテムを探す時間を多めに取るだけで。】
【でもそう決めつけるわけにもいかない。準備すべきことはちゃんと準備しよう。】
【そうだ、武器も替えないと。刺剣は速いし狭い地形の影響も受けないけど、斬撃が必要な敵には正直心もとない。】
そこで、コーラのところへ向かった。
彼女はパーティーで美味しい水を飲み干さず、少し残して保管していた。お酒と同じで、寝かせるほど香りが良くなるのかもしれない。すべてが終わったら、みんなで一緒に開けて飲もう。
「新しい武器が必要なんだな?」
「は、はい。どうしてわかったんだ?」
「刺剣が新品同然だ。前の世界ではほとんど使わなかったんだろう。合わないなら、当然替えたくなる。」
「斬撃に向いた武器に替えたいんだ。でもお前の武器が悪いわけじゃない。」
「わかってる。手斧、彎刀、それとも闊刀?」
「うーん……手斧で。まだ使ったことないし、試してみたい。」
「わかった。刺剣は回収する。構わないか?」
「もちろん、持っていってくれ。」
刺剣を差し出す。
「魂鍛石はまだあるか?」
「あるよ。ずっと使ってないし、なくもしてない。でも魂鍛石には他の用途があるって言ってなかったか?」
「ああ。でも自分の推測を試してみたいんだ。何個か先に使ってもいいか?」
「構わないよ。この大きいのを何個か持っていけ。」
「少し時間がかかる。」
「ゆっくりでいい。先にシエルのところで買い物してくる。」
実はコーラと話している時から、シエルの様子に気づいていた。ずっとこちらを盗み見て、瞬きを繰り返し、何か言いたそうだった。
「やっと私のアイコンタクトがわかったね、リリィ。すごく大事な話があるんだ。」
俺が近づくと、シエルは異様に興奮していた。なんだか嫌な予感がする。
「何だ? 変な話じゃないだろうな。」
「私、好きになったみたい……」
【俺じゃないでくれよ。】
「コーラのことが。」
【俺じゃなくてよかった……って、コーラのことが好き? なんで? お前の認識では、コーラが探している人だってまだわかってないはずだろ?】
「彼女のあの笑顔、本当に美しいと思う。どこかで見たことがある気がするんだ。陳腐だと思わないでほしい、この衝動を抑えられないんだ。」
「もしかしたら、本当に会ったことがあるのかもな?」
「やきもち焼いてるの、リリィ? そんなこと考えないでね。あなたも私にとって大事なんだから。」
【え? 俺はお前が何かを思い出すように導いてるだけなのに、なんでまたやきもちだと? 俺の言い方、そんなにそう聞こえるのか?】
「やきもちなんて焼いてない。そんな考えを持てるのはいいことじゃないか? ぬいぐるみがやきもちを焼くと思うか?」
「でもあなたは純粋なぬいぐるみじゃない。喋れるし、心臓の音もあるし、痛みも感じる。もう真人間と変わらないよ。」
「でも俺はやきもちを焼かない。お前はただの友達だ。そういう感情もないし、そんなに強い独占欲もない。」
「つまり、私がコーラと距離を縮めるのを応援してくれるんだね? よかった。私がコーラを落とすのを手伝ってくれたら、もっと値引きしてあげる。」
【落とす? シエルってこんなに直接的なのか? 意外だな。】
「コーラに直接告白サプライズを準備しようと思ってる。いくつか物を探してきてほしい。でも見つからなくても大丈夫。『大師』にも頼んでるから、できる範囲でいいよ。」
【直接告白? それでいいのか? もしコーラがただの友達としか思ってなかったら、断られた後、気まずくなるだろ。】
「もう少しゆっくり進めたらどうだ? 友情を壊さない範囲で、彼女の気持ちを探ってみるほうがいいんじゃないか?」
「直接告白は早すぎると思う?」
「ああ。確かに意外なサプライズかもしれないけど、相手が準備できていなかったら、余計に困らせることになるだろ?」
「それもそうだね。じゃあゆっくり進めるよ。でももう一つ必要なものがあるんだ。コーラの気持ちを確かめられるもの。でも『大師』しか持ってないから、彼女に会いに行って取ってきてほしい。」
【また彼女を探しに行くのか? まあいい。新しい魔法も教えてもらえるかもしれない。今の魔法はミラナの世界では役に立たないだろうし。】
「わかった、探しに行くよ。そのアイテムって何だ?」
「仮面。『大師』に言えばわかるよ。」
「わかった。」
「リリィ、武器ができた。」
ちょうどコーラが呼んだ。
「私たちのこと、彼女に知られないようにね。これらのアイテムは、あなたの値段の八割でいいよ。」
【二人とも俺に秘密を守らせたがる。正直たまらない。しかもこれでやっと二割引きか? 相変わらずケチだ。】
コーラのところへ行き、手斧を受け取った。
斧はまさに力そのものだ。振りの速さはやや劣るが、片手で持てるので、戦術を変える機会を与えてくれる。
外見は単なる斧ではなく、石のような殻に覆われている。刃は明らかに刺剣の刃を再利用したようだ。裏返すと異なる色合いもある。実に観賞価値のある武器だ。
「この手斧、本当に素晴らしいよ、コーラ。ありがとう。」
「どういたしまして。手に馴染めばいいけど。」
その後、朔のところへ行き、布地の補修とレベルアップをしてもらう。
上質な布地はシエルのところで特に高かったので、一枚だけ買って朔に首の部分を替えてもらった。他の部分は普通の布地のままだ。
「リリィ、どんどん強くなってるね。頑張って。」
「うん。」
【—システム通知:レベル18、HP875、MP505、スタミナ580、攻撃力120、防御力100。—】
【気持ちいい。これでまた少し心強い。】
道具も装備もアップグレード完了。出発だ。




