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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第7巻 マルコ編

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第11章 膠質の下

「さあ、愛しいココア、これを飲みなさい。」


「女王」は大きなグラスで容器の液体をすくい、ココアの口元へ運んだ。


「でも、ママ、これに触らせてくれなかったよね?」


「こんなに美味しいものを、どうして触らせないなんてことがある? この豊満でセクシーな体型を保っているのは、これを飲んでいるからよ。あんたは成長期なんだから、なおさら飲むべきよ。」


【豊満でセクシー? どこがだよ。それにこれは明らかに酒だろ、子供に飲ませるなよ。】


 ココアは口を開かなかった。「女王」はそれでもずっと押し付け、グラスの縁が彼女の唇に触れる。


 私は刺剣を槍のように投げた。正確にグラスへ命中し、割れたガラスと液体が飛び散る。


「誰! 誰が私の酒を割った!」


「酒ってわかってるのか? それを子供に飲ませるのか?」


 私は柱の陰から出た。


「何? ぬいぐるみ?」


「彼女を放せ。」


「はははは——喋るぬいぐるみ? いいものだ、いいものだ。仲間はいるのか? 子供たちに遊ばせるために量産できるかもしれないな。」


「女王」はまったく相手にせず、私に向かって腕を伸ばし、玩具を品定めするように見つめる。


「言っただろ、彼女を放せ。」


「放せって何?」彼女は手を離す。「脅してなんかないわよ。そう見えただけ——全然力なんて入れてないもの。」


 ココアは玉座から立ち上がり、刺剣を拾って私に返し、それから私を抱き上げた。逃げもせず、大人しく「女王」のそばに立っている。


「この割れたガラスは誰かに片付けさせないとね。」女王が言う。「ココア、向こうでぬいぐるみと遊んでいなさい。私が戻るまで、わかった?」


「わかった、ママ。」


「女王」は何事もなかったかのように壁の中へ消えた。溶け込むように、痕跡すら残さず。


 私は急いでココアに聞く。


「ココア、彼女に何か魔法をかけられたんじゃないか? もうここにいるべきじゃない。彼女は君のママじゃない。」


「彼女はママだよ。私、自分のママはわかるもん。ただ、ここでの彼女はちょっと違うだけ。」


「じゃあ酒場の女将は誰なんだ? 君のママは王都にはいない。ここには怪物しかいないって言ってたじゃないか。」


「そうだよ。ここでの彼女自身が怪物なんだ。でも悪党に取り入るよりはマシでしょ?」


【「女王」と酒場の女将は本当に同一人物なのか。でも見た目も違う、行動も違う、考え方も違う——そんなのあり得るのか?】


【今はとにかく、ココアを説得してここを離れないと。さっきの女王の様子じゃ、脅していないなんて信じられない。】


「でも彼女はどの子供にも優しすぎるんだ。悪党にだって優しい。私以外は——だって私、全然言うことを聞かないから。」


【ココアがこんなに良い子なのに、言うことを聞かないって?】


「そう思うな。まずはここを出ることだ。あの液体をもう飲まされるわけにはいかない。」


「誰の言うことを聞けばいいのかわからないよ、リリィ。」


「何?」


「彼女はこれに触るなって言ったのに、無理やり飲ませる。どっちを信じればいいの?」


「触らないほうがいいと思う。君のママもそれは酒だって言ってた。子供は飲んじゃいけない。」


「でも彼女はこれをみんなに配ってる。他の子供たちにも。みんな喜んでた。なんで私だけ触っちゃいけないの?」


「たぶんこれは普通の酒じゃない。あの子供たちがいなくなるのを見た——彼らがいた場所が、この液体の調味料になった。これが何でできてるかなんて、誰にもわからない。」


「あの子供たちが……調味料に?」


「確信はない。でも子供たちが消えたのは本当だ。」


 ココアはしばらく黙った。


「どうりで……ママはいつも私にこれの作り方を覚えさせたのに、この調味料がどこから来るのかは教えてくれなかった。友達が次々にいなくなった。死体も見つからなかった。」


 彼女がそう言い終わった時、その指の端が透明になっているのが見えた。


 そして部屋が崩れ始めた。以前ココアの部屋で起きたように——壁が溶け、床が柔らかくなる。ただ今回は、崩壊が止まらなかった。


「早く行くぞ! ココア!」


 飛び上がる前に、ココアの体も溶けているのが見えた。彼女の顔、手、私を抱く姿勢、すべてが熱された蝋のように垂れていく。城、容器、あの酒の樽、すべてが溶けていく。世界全体が日に晒されたゼリーのように、端から中心へ崩れ落ちる。


 飛んで逃げようとしたが、四方八方すべてが膠質だった。硬く、弾力があり、温かい。何かにゆっくりと閉じ込められていくようだ。私は徐々に圧縮され、城の中へ沈み、視界は黄緑色に染まる。


 しかし次の瞬間、感じた——その感触は包まれているというより、抱きしめられているようだった。


「リリィ、本当に柔らかくて気持ちいいね。子供の頃、本当に君みたいな友達がいたらよかったのに。」


 ココアの声だ。顔を上げて、その顔を見る——整った五官だが、顔全体が膠質で、半透明で、柔らかな光を放っている。


「私はマルコ。」彼女は言う。「全部をはっきりさせてくれてありがとう。」


【……ココアがマルコ?】


 周りを見渡す。王都も、酒場も、城もない。何もなく、マルコだけがいる。教会が私の目にはとても小さく映る。王都、酒場、堀、あの子供たち——すべてが彼女の体の一部だったのだ。


「ママは……」マルコは私を手のひらに乗せ、ココアが以前抱いたように、「私を愛したことなんて、なかったのかな?」


 答えなかった。何が起きたのか、まったく整理できていなかったから。


 彼女は泣きも笑いもせず、ただ私を少し強く抱きしめた。

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