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転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第7巻 マルコ編

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第9章 女王

「ここ、そんなに広いのか?」


「こんなに大きな部屋は初めて見た……本当に不思議。でもなんでみんな、先に食事をしないんだろう?」


「もう一度挑戦が必要なのかもしれない。」


 部屋の左側には、金の扉を通った子供たちがいる。いつの間にかとても正式な装備に着替えて、交渉のテーブルに座っていた。


「ココア、あいつらが何を話してるか聞こえるか?」

「あまりよく聞こえない。でも交渉じゃない……腹の探り合いだ。」


 俺には聞こえないが、見ることはできる。テーブルの上の書類はめちゃくちゃに破られ、誰かが机を叩き、誰かが冷笑している。長い時間の後、真ん中に座っていた子供が最後の書類を向こう側に押し出し、相手が署名し、隣も署名し、次々と。そして全員が署名し終えた。


 部屋の右側には、早々に白い扉を通った子供たちがいる。


「右は?」 また聞く。


 ココアは目を閉じてしばらく聞き、それから目を開けて首を振った。「怒りの叫び以外は、相手に死ねと言ってるだけ。」


 比武場では、最後まで立っていた二人の子供がまだ戦っている。一人が剣の柄で相手の木剣を弾き飛ばし、剣を落とした方は地面に跪き、もう立ち上がらなかった。勝った方は歓声を上げず、ただ相手を一瞥してから、中央を見上げた。


 両側とも終わった。


 ココアが立ち上がり、服の埃を払った。

「そろそろ部屋が変わるかもしれない。」


 言い終わると同時に、三つの部分を隔てていた仕切りが消えた。両側の子供たちは大半が疲れ果てて動けず、それぞれ一人だけまだ力のある子供が中央の食卓に気づいた。


 彼らは弱々しく歩いてきた。正式な服を着た方は外套を乱暴に脱ぎ捨て、木剣を持っていた方はすぐに手を離し、食卓へ駆け寄った。このテーブルにどんな決まりがあるかも気にせず、口を動かし始めた。


 交渉に勝った子供が食卓に座り、まず祈りを捧げ、それからココアに気づいた。

「君も客だろ? 一緒に座って食べないか?」

「ありがとう。主人が気にしないといいけど。」

 食卓に座っても問題なく、食べても今のところ問題がないのを見て、ココアはその子供の誘いに応じ、低い身分の席に座った。


「ついに——お前たち子供たちの中の優秀な者たちが選び出された!」 あの声がまた響いた。「もちろん約束は守る。私に会わせてやろう。」


 この声は間違いなく城の女王だ。しかしなんだか軟らかくて、ずっと喉に痰が詰まっているように、しゃがれて粘っこい。


「この声、変だね……」 ココアが小さく言った。

「うん、俺もそう思う。」 声を潜めて返す。


 食卓の前の闇から、ゆっくりと巨大な影が現れた。


 彼女がついに光の下で姿を現した時——あまりに肥満し、筋肉がたるんだ女だった。


 あの束身のドレスでなければ、スライムのような体を拘束できない。頭の上の王冠は大きく華やかだが、半分は頭にめり込んでいる。


【まさか。これがマルコだって言うのか? 彼女の見た目が醜いとかそういう問題じゃない……でもこれ、人間なのか? 好感度システムが俺のを表示できたら、絶対零度になってる。】


 いや、女王に生きているとバレてはいけない。バレたら終わりだ。


「あなたが女王様ですか?」 交渉に勝った子供が平静を装って口を開く。

「なんだこの化け物! 俺の剣は?!」 もう一人は怖くて喉を詰まらせ、椅子から飛び降りて木剣を拾いに行く。

「勇敢な子よ、落ち着きなさい。」 女王が手を上げる。「食事を続けなさい。私に驚いてはいけない。」


 彼女の腕は弾力に富んで伸び、木剣を吸い寄せて手に取り、それを拾おうとした子供も一緒に連れて行った。椅子の上まで移動すると、その子供は彼女の手から落ちた。そして剣は彼女の体内に残り、少しずつ腹のあたりへ移動していく。


 その子供は体中に粘っこい液体をつけられ、吐き気を催してえずき、食べたものを吐き出しそうになった。この状態では、しばらくは食べ続けられないだろう。


「女王様、あなたは本当に私たちのことを考えてくださっている。」 賢い子供が口を開く。口調は子供とは思えないほど落ち着いている。「きっと何か大事なことがあって、全員ではなく私たちだけにしか話せないから、この挑戦で選んだのですね?」


「その通り。やはり賢い子だ。」


 女王がもう一方の手で彼の頭に触れた。粘っこいものが彼の頭にもついたが、彼はさっきの子供のようにすぐに嫌な顔をせず、落ち着いて軽く笑った。


「でもこの女の子はどうしたのかな?」 女王がココアを見る。「本来なら、ここには二人の子供しかいないはずだが。」

「こんにちは、女王様。」 ココアは穏やかな口調で。「まさか、ご自身が隠し扉を設置したことをお忘れではないですよね? 私はその扉を見つけて入ったんです。でもその隠し扉のデザイン、本当に素晴らしいですね。」


【なんて礼儀正しい返答。さすがココア。】


「おお、そうそう、長い間誰も見つけなかったから、忘れかけてた……いやいや。」 女王がふと止まる。「あれは隠し扉じゃないよ、子供。」

 彼女はしばらく沈黙した。

「はははは——お前たち二人とも、体中が汚れすぎている。こんな不潔な格好で食卓につくなど。私に会えたのだから、あまり欲張ってはいけない。早く行きなさい。」


「はい、女王様。お邪魔いたしません。」

 賢い子供はすぐに礼をし、勇敢な子供のそばに回り込み、彼を連れて行った。


「女王」は何か重要なことを言うために、わざと彼らを追い払ったのだ。


「ああ——ココア。」 女王の声が突然変わった。しゃがれた声ではなくなり、むしろよく知る名前を呼ぶように。「愛しい子よ、やっとママに会いに戻ってきてくれたのね?」


 二人の子供がいなくなると、女王はテーブルを跳ね飛ばし、ココアを抱きしめた。


 俺は急いで手を離し、地面に落ちた。


「ママ……?」 ココアの声は小さかったが、もがきもせず、俺を呼びもしなかった。


 あの擦れる音がどんどん軽くなる——つまり、二人はどんどん遠ざかっている。


 体を起こすと、部屋の両側にいた子供たちがいなくなっていることに気づいた。


 彼らがいた場所には、二つの粘っこい液体の水たまりだけが残り、まだゆっくりと流れている。一つは白、一つは金色。


 白い水たまりは、さっき木剣で戦っていた子供たち。金色の水たまりは、交渉に負けた子供たち。


 天井から二本の細長い透明な管が伸び、管の先はそれぞれの水たまりの真上を向いている。液体はゆっくりと吸い上げられ、管に沿って天井へ向かう。


 二本の管は途中でより太い透明な管に合流し、二つの水たまりの液体は同じ管を通って外へ運ばれ、壁の中へ消えていく。


 管は天井に縮み、何もなかったかのようだ。


【……負けた子供たちはみんなこれになったのか?】


 そして勝った二人の子供は女王に追い払われた後、姿を消した。どこへ行ったのかわからない。


 その場に立ち尽くし、どうすればいいのかわからなかった。


【ココアが少しでも抵抗してくれたら、俺にも攻撃のチャンスがあった。でも彼女はそのまま抱かれていった。もがきさえしなかったのか?】


 それに彼女の母親は酒場の女将じゃなかったのか? なのに「女王」も彼女の母親?


 これは一体どういうことだ。

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