第8章 扉と影
扉の前に来ると、二つの扉の間には少し距離があった。
すべての子供が遊んでばかりいるわけではなかった。木の棒で飴の犬を追いかけ、口に飴を入れながらも、扉の前にたどり着いた者もいる。
彼らはすでに懸命に扉を開けようとしていた——一人で引けなければ、二、三人で一緒に引く。引けなければ押す。しかし黄色と白の二つの扉は微動だにしない。
誰かが木の棒で叩き始めた。金色に光る扉を叩いても反応はなく、木の棒はひび割れてしまった。別の子供が扉を変えて叩く——白く光る扉の前に木の棒を掲げた瞬間、その子は吸い込まれた。まるでこの扉が叩かれるのを恐れているかのように。
「この扉、開いた! 早く行こう!」
「棒を振るだけで入れちゃうの? 簡単すぎるでしょ。」
「棒を取ってくる、一緒に入ろう!」
「いいよ、待ってるから早く!」
白い扉の秘密が解かれると、多くの子供がそちらへ走り出した。わざわざ振り返って棒を拾ってから、一緒に入ろうと誘い合う者もいる。
棒を振るだけで進める。それでも、一部の子供たちは俺たちと同じだった——手に棒を持たず、流れに乗って拾いに行こうともしない。彼らは金色に光る扉を見つめている。
「上に何か模様があるみたい。何かわかる?」
「パズルかな? ここは端っこのピースみたいだけど。」
ココアもこの扉をじっと見始めた。数歩前に進み、端のピースだと指摘した子供に言う。「その通りだと思う。やってみよう。」
その子がココアに場所を譲り、ココアは間違った位置のピースを軽く押した。ピースが少し凹み、金色の光が一瞬暗くなって、また跳ね返る。
彼女はもう一度角を押す。ピースが完全に凹み、他のピースが動き始めた——角にあったピースが同じように光を失って消え、消えたピースの位置に現れる。再び光がつくと、ピースは正しい位置に収まっていた。
「本当だ、パズルだ!」
「言った通りだろ、みんなで押そう! そのほうが早い!」
ココアは一歩後退し、他の子供たちにパズルを譲った。
「ココアはやらないのか?」
彼女はこれを楽しむと思ったのに。行動力のある子だから。
「うん、他のみんなにもやらせてあげたい。だって本当に面白いから。」
【……分かち合える子だ。でもなんだか、ちょっと大人びすぎている気がする。】
金色に光る扉のパズルが完成すると、そこも子供たちを招き入れた。しかしココアは二つの扉の間に立ち、そのそれほど広くも狭くもない壁を見つめている。
「いろんなところにこういうデザインがあるけど、これは広すぎず狭すぎず——リリィはどうしてだと思う?」
「実は謎解きはあまり得意じゃない。でもそう言うなら……ここにもう一つ扉があるとか?」
「リリィと同じこと考えた。試してみていい?」
「待って、これは俺がやる。君は先に触るな。」
「うん。」
「少し下がって。俺が飛んで触る。もし吸い込まれて動きがなかったら、君が入ってきて。」
「わかった、リリィの言う通りにする。」
ココアは本当に俺を抱くのが好きだ。壁の前まで来てようやく手を離した。飛んでいき、壁を押す——壁が扉に変わり、俺を吸い込むのではなく、ゆっくりと押し開かれた。
白い扉と金色の扉が同時に光り始めた。
金色の扉の模様が突然動き出した——全身が金色に輝き、正式で華やかな服を着た男。
彼の虚影が金色の扉から押し出され、優雅に着地し、白い扉へ入っていく。中から佩剣を取り出し、大きな体の猟犬に手渡した。
そして彼は押し開かれた扉の方へ歩いてくる。
急いで飛び上がって場所を譲る。ココアも数歩後退した。
彼女の腕に戻り、すぐに言う。「早くついて行こう。中に入ったらきっと扉が閉まる。」
「あの人……パパに似てる。」
「え? でもどう見ても国王か王子に見えるけど? お父さんは皇室の貴族だったのか?」
「ううん、パパは普通の人だった。会いたくて見間違えたんだと思う……ついて行こう。」
ココアは虚影の前後を追うように扉をくぐった。頭の上が濡れているのがわかる。
【……ココアはやっぱり泣いていた。子供だもの。大人でも亡くなった家族を思えば涙が止まらないのに、子供ならなおさらだ。】
「ココア、本当に強い子だな。頑張れ、すぐに水も見つかるし、女王にも会えるはずだ。」
「うん、頑張り続ける。」
虚影が消える前に立ち止まり、振り返って俺とココアを一瞥した。そして目の前に現れたのは、交渉のテーブル、食事のテーブル、そして比武場が混ざり合った大きな部屋だった。




