↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生ぬいぐるみ、俺は〈十八〉の全女ソウルライクBOSSたちに真の終局をもたらす!  作者: 野間羊
第7巻 マルコ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/119

第8章 扉と影

 扉の前に来ると、二つの扉の間には少し距離があった。


 すべての子供が遊んでばかりいるわけではなかった。木の棒で飴の犬を追いかけ、口に飴を入れながらも、扉の前にたどり着いた者もいる。


 彼らはすでに懸命に扉を開けようとしていた——一人で引けなければ、二、三人で一緒に引く。引けなければ押す。しかし黄色と白の二つの扉は微動だにしない。


 誰かが木の棒で叩き始めた。金色に光る扉を叩いても反応はなく、木の棒はひび割れてしまった。別の子供が扉を変えて叩く——白く光る扉の前に木の棒を掲げた瞬間、その子は吸い込まれた。まるでこの扉が叩かれるのを恐れているかのように。


「この扉、開いた! 早く行こう!」

「棒を振るだけで入れちゃうの? 簡単すぎるでしょ。」

「棒を取ってくる、一緒に入ろう!」

「いいよ、待ってるから早く!」


 白い扉の秘密が解かれると、多くの子供がそちらへ走り出した。わざわざ振り返って棒を拾ってから、一緒に入ろうと誘い合う者もいる。


 棒を振るだけで進める。それでも、一部の子供たちは俺たちと同じだった——手に棒を持たず、流れに乗って拾いに行こうともしない。彼らは金色に光る扉を見つめている。


「上に何か模様があるみたい。何かわかる?」

「パズルかな? ここは端っこのピースみたいだけど。」

 ココアもこの扉をじっと見始めた。数歩前に進み、端のピースだと指摘した子供に言う。「その通りだと思う。やってみよう。」

 その子がココアに場所を譲り、ココアは間違った位置のピースを軽く押した。ピースが少し凹み、金色の光が一瞬暗くなって、また跳ね返る。

 彼女はもう一度角を押す。ピースが完全に凹み、他のピースが動き始めた——角にあったピースが同じように光を失って消え、消えたピースの位置に現れる。再び光がつくと、ピースは正しい位置に収まっていた。

「本当だ、パズルだ!」

「言った通りだろ、みんなで押そう! そのほうが早い!」

 ココアは一歩後退し、他の子供たちにパズルを譲った。

「ココアはやらないのか?」

 彼女はこれを楽しむと思ったのに。行動力のある子だから。

「うん、他のみんなにもやらせてあげたい。だって本当に面白いから。」

【……分かち合える子だ。でもなんだか、ちょっと大人びすぎている気がする。】


 金色に光る扉のパズルが完成すると、そこも子供たちを招き入れた。しかしココアは二つの扉の間に立ち、そのそれほど広くも狭くもない壁を見つめている。

「いろんなところにこういうデザインがあるけど、これは広すぎず狭すぎず——リリィはどうしてだと思う?」

「実は謎解きはあまり得意じゃない。でもそう言うなら……ここにもう一つ扉があるとか?」

「リリィと同じこと考えた。試してみていい?」

「待って、これは俺がやる。君は先に触るな。」

「うん。」

「少し下がって。俺が飛んで触る。もし吸い込まれて動きがなかったら、君が入ってきて。」

「わかった、リリィの言う通りにする。」


 ココアは本当に俺を抱くのが好きだ。壁の前まで来てようやく手を離した。飛んでいき、壁を押す——壁が扉に変わり、俺を吸い込むのではなく、ゆっくりと押し開かれた。


 白い扉と金色の扉が同時に光り始めた。


 金色の扉の模様が突然動き出した——全身が金色に輝き、正式で華やかな服を着た男。


 彼の虚影が金色の扉から押し出され、優雅に着地し、白い扉へ入っていく。中から佩剣を取り出し、大きな体の猟犬に手渡した。


 そして彼は押し開かれた扉の方へ歩いてくる。


 急いで飛び上がって場所を譲る。ココアも数歩後退した。


 彼女の腕に戻り、すぐに言う。「早くついて行こう。中に入ったらきっと扉が閉まる。」

「あの人……パパに似てる。」

「え? でもどう見ても国王か王子に見えるけど? お父さんは皇室の貴族だったのか?」

「ううん、パパは普通の人だった。会いたくて見間違えたんだと思う……ついて行こう。」


 ココアは虚影の前後を追うように扉をくぐった。頭の上が濡れているのがわかる。

【……ココアはやっぱり泣いていた。子供だもの。大人でも亡くなった家族を思えば涙が止まらないのに、子供ならなおさらだ。】


「ココア、本当に強い子だな。頑張れ、すぐに水も見つかるし、女王にも会えるはずだ。」

「うん、頑張り続ける。」


 虚影が消える前に立ち止まり、振り返って俺とココアを一瞥した。そして目の前に現れたのは、交渉のテーブル、食事のテーブル、そして比武場が混ざり合った大きな部屋だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。