表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神さん  作者: もか
第2章「死神と生贄のはなし」
39/41

21話「不幸の具現化」

「俺、死神として過ごす。なんか、そのほうがいい」

「まぁ、決めるのは勝手だが…。……うん、お前変なやつだな」

「面白そうだし、飽きたらやめればいいでしょ」

「能天気だな。何年も前の生贄が成長して戻ってくる方が村としては怖いだろ」

「もしずっといたらどうなる?死ぬ?死なない?」

「前例がないからわからない。気になるなら試せ」

「……はぁい」

そんなこんなで始まった死神生活。

最初は主にショウから教えてもらいながら、死神としての使命を全うしていった。もちろん、生贄の管理も。

生贄になった人物を逃がし、名前を伝える。そうすることで、自分の名前を奪ってもらえる。そして、襲いかかってくる不幸の塊からも逃れられる。

あの化け物たちは村からとった不幸の塊からできたもの。生贄が授けられた時にしか現れない空間にいる。正直に言って、あそこを"空間"と呼べるのか、いまだにわからないけど。

化け物を倒して、不幸を少しずつ減らしていく。化け物の好物は人間の寿命。それを授ければ消える。小さな不幸は攻撃で消えることもあるけど、長年積もってきた不幸は消せない。

だから、生贄たちから一年ずつ寿命をもらうことにした。

今までは一年間死神労働だったから、一年という点ではほぼ変わらないはず。

少しずつ寿命を捧げて、新しい不幸は攻撃で消して。何年か繰り返して、最後の不幸の消滅が見えてきた。あと、数十年の寿命で終わる。意外と早かった。

その寿命は、自分の寿命を差し出すつもりだ。人間としての寿命はまだ残っているはずだから。でも、不安要素は残るからあと少しだけとっておきたい。

最後の不幸が消滅すれば、生贄の儀式もなくなる。きっと、村を縛りつける"呪い"はこの不幸も原因だと考えているから。

そう思って、望んだ儀式。そこに現れたのが優。

もう全てが予想外だった。

結局優に約束を取り付けてしまい、代償として寿命をとるではなく"能力"を与えてしまった。

儀式の記憶は消えているから優は覚えていないだろうけど。

だとしても、この先優を巻き込むことになるのは事実。

いくら優から言い出したこととはいえ、こうなったのはアラタに原因がある。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ