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死神さん  作者: もか
第2章「死神と生贄のはなし」
36/41

18話「死神」

十何年前。

新は村の生贄として捧げられた。

「……どこ、ここ?」

何もない真っ暗な空間。

とうとう死んでしまったか。

案外すんなりと死を受け止め、適当にふらついていた。

「おい」

急に誰かに声をかけられた。

「……先輩?」

去年行方不明になっていた先輩の声だった。いや、行方不明ではない。なんの前触れも無しに引っ越していたため、そう誤解しただけの話。

でもその先輩がどうしてここに。

村という狭いコミュニティだからこそ知っているだけで、さほど関わっていない相手。思い入れも何もない。

「名前は?」

「……志木新」

そう言った瞬間、先輩が走り出した。

「え」

そう言った頃には、化け物達に囲まれていた。

た、食べられる!

そこから先は覚えていない。

次に目が覚めた時には、また知らない場所にいた。

日本の死神の長と名乗るショウと出会い、話を聞いて冥界にいることがわかった。

生贄の儀式。

毎年あの村は生贄を捧げ、生贄は一年間死神として過ごす。

そしてまた生贄が捧げられた時に元の世界へ戻れる。

生贄になる条件は、名前を捧げること。

名前を相手に盗られたら、死神になるしかない。

そう説明された。

でも、新はあることを思った。

「それって、相手の名前を盗らなかったら死神続投ってこと?」

「そうだが、……お前何言ってるんだ?」

特に理由も何もない。ただ生きることがめんどくさい、そう感じながら毎日を生きていた。

……めんどくさく過ごすより、死神として過ごした方がいいんじゃね?

そう思ったのが始まりだった。


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