かわいいⅠ
前世でしていたゲーム。その主人公は身分を隠したこの国の第二王子、ニコラウス様。この王子さまは入学したころは滅茶苦茶な美少年なのだが、経験を重ね、仲間との切磋琢磨を繰り返していく中で成長していき、容姿から可愛さが精錬され、イケメンになっていくのだ。養成所でも偽名を使ってたけど…
第二王子じゃん!主人公じゃん!!
「…屋敷からあまり外出なさられないのですね」
「はい、そうなんです!ですので、今年から養成所に行くのが楽しみなんです」
そりゃ、王族から愛でられまくりとの噂の王子様だからな。公の場にもあまり出ては来られないと噂あるらしいし。
ニコラウス様…ニコラス様は笑顔でパトリックと話をしている。私が見つめていたのに気づき、「どうかされましたか?」こてっと効果音が鳴るような素振りで首を傾げてこちらを不思議そうに見つめ返してきた。うわっ美少女やん…こんなころっとした子が第二王子なの…?
まさか探ろうと考えていた時期に本人から来てくれるなんて…またとないチャンス?
「イヤ、ナンデモナイデス」
しかし、どうすればいいんだろう?まだ何も調べてすらいないのに、どんな探りをすればいいの…?
悩んでいると、アルフォンス様が話し始めた。
「本題に入らせてもらう」
「本題?」
つい声が出てしまった。「すみませんでした」と謝ると、「大丈夫ですよ」とニコラス様が笑顔で言ってくれた。…いい子じゃん…
感動している私をよそにアルフォンス様の話は始まる。
「今回、あなた方には護衛という名目でこの依頼を受けていただいているが、実のところそうではない。」
「と、いいますと?」
「えぇ、あなた方には我らとともに魔物討伐に参加してもらう」




