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『約束を守っていただけなのに、なぜか天下が近づいてきました。』〜和議の娘と、遅刻魔の韋駄天〜  作者: 藤乃澪
第一章 藤本初盟

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第三話 約束は守ります

和議から十日。相手国の使者が「そちらが先に盟約を破ったらどうする」と尋ねた。

「謝ります。必要なら賠償もします」

「随分簡単に言うな」

「だって、うちが悪いんですよね?」

澪にとって約束は、都合が変われば捨てる紙切れではない。

もちろん信用だけで国は守れない。城も兵も必要だ。

それでも、信用を捨てれば次の交渉相手を失う。

「半年、こちらからは破らぬ」

「じゃあ半年後も話しましょう」

澪は最初の信用を、一つ積み上げた。

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