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『約束を守っていただけなのに、なぜか天下が近づいてきました。』〜和議の娘と、遅刻魔の韋駄天〜  作者: 藤乃澪
第二章 和を結ぶ者

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第二十四話 そういうとこは偉い

翌朝。


宴の疲れなどなかったように、友政は平然としていた。


澪に向かって言う。


「お前は飲まんでええ」


「何で?」


「弱そう」


澪は吹き出した。


しばらくして、昨夜のことを思い出す。


下戸の家臣を庇ったこと。


若い兵の代わりに盃を受けたこと。


相手が恥をかかないよう、何でもない顔をしていたこと。


澪は何気なく口にした。


「人を庇うとこ、結構好き」


友政の耳が、少し赤くなる。


「……」


けれど澪は、それに気づかなかった。


ただ、笑っていた。

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