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第二十三話 酒席の盾
の夜。
澪は気づいていた。
友政が、下戸の家臣や若い兵を何度もさりげなく庇っていることに。
本人が「自分のせいで飲ませた」と気にしないように。
相手が恥をかかないように。
友政は、気づかれないうちに自分が引き受けていた。
「感謝されたくないの?」
澪が尋ねる。
「別に」
友政は盃を置いた。
「本人が気まずいやろ」
澪は少し黙った。
「思ってたより、ちゃんとしてる」
「なんやそれ」
「褒めてる」
友政は笑った。
「そらどうも」
そして澪は、最後に一言だけ付け加えた。
「でも、遅刻するやん」
「そこ一生言うん?」




