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『約束を守っていただけなのに、なぜか天下が近づいてきました。』〜和議の娘と、遅刻魔の韋駄天〜  作者: 藤乃澪
第二章 和を結ぶ者

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第二十二話 俺が飲む

宴が続いていた。


若い兵が、何度も酒を勧められている。


澪が声をかけようとした、その前に。


「それ、俺飲むわ」


友政が盃を受け取った。


「こいつ、明日早いやろ」


若い兵が頭を下げる。


「ありがとうございます」


「別に」


友政はそれだけ言った。


澪が尋ねる。


「そういうの、よくやるの?」


「飲めんやつに飲ませても、しゃーないやろ」


澪は少し笑った。


「そういうとこは偉いね」


一拍置いて、


「時間守ればもっと偉い」


「……そこは余計やろ」

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