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第十七話 敵城で団子を食う女
別の交渉先。
澪は敵城で出された団子を、平然と食べていた。
相手の家臣が苦笑する。
「毒とは考えんのか?」
澪は団子を一つ頬張った。
「殺すなら、囲んで斬る方が早いじゃん」
「……」
「使者を毒殺したって評判になる方が、そっちも損でしょ」
相手の家臣は、とうとう笑った。
「噂では、冷徹な策士と聞いていたが」
「普通の人って訂正してください」
澪は不満そうに言った。
交渉の空気が、少しだけ柔らかくなる。
そして澪が最後の団子へ手を伸ばした、その瞬間。
横から手が伸びた。
友政が奪った。
「それ私の!」
緊張していた広間に、笑いが広がった。
その後の交渉は、不思議なほど早く進んだ。




