スケベ通り
「カナちゃん、ちょっといいかな……?」
「ふぁい……?」
旅立ちの支度を終え、私達が冒険者ギルドのホールで夕食をとっていると、声をかけられた。
声のする方を振り向くとそこにはセーラさんとサラさんの姿があった。
ちなみに返事が変だったのは、口の中に食べ物が入っているからだ。
「……お二人共、どうしたんですか?」
私は口の中のものを飲み込むと、返事を返した。
「グレンさんから聞いたんだけど、明日にはこの街を立つんだって……?」
「その前に一緒にスケベ通りにいこうと誘ったんだけど、どうかしら?」
スケベ通りのお誘い……。
そう言えば、前……というか、ここのホールで働き始めた初日の夜にも誘われたな……。
「カナちゃん……、スケベ通り行くの……?」
ミリアさんからなぜか冷たい視線を向けられる。
「ミリアさんと、カナちゃんってもしかして付き合ってるの?」
「あら、サラちゃん……。付き合ってるっていうか、結婚寸前っていうか、カナちゃんは将来私のお嫁さんなのよ♡」
「待ってください……っ!いつの間に結婚寸前になったんですかっ!?」
「冗談よ。カナちゃんも旅立つ前にそろそろ男の味を味わってみるのもいいかもしれないわよ?」
「それで、カナちゃんどうするの?」
「そう……ですね、行ってみることにします」
この街での最後の思い出づくりにスケベ通りに行くのも良いかもしれない。
……少し抵抗はあるけど。
「それじゃ、私も久しぶりに男を味わうとしようかしら。それじゃ、ジェスト行ってくるわね。ほら、カナちゃん行くわよっ!」
「わ……わあ……っ!?待ってください……!」
私は残った料理を急いで食べ終わると、スケベ通りへと行くことになった。
◆◆◆
初めて訪れる女性用のスケベ通り……。
そこには多くの女性が行き交い、店の前で男性が呼び込みをやっている。
看板には「マッチョ・キノコ」とか、「如意棒」とか「獣茸」に「森のキノコ鍋」、「メン棒」などなど、男性のアレを連想されるような店名の店がたくさんあった。
「ねえ、セーラ、ミリアさん。どこのお店にする?あたしはマッチョ・キノコに行こうかと思ってるけど」
「私は今日は激しくされたいから獣茸かしら……?」
「ミリアさんは……?」
「私より先にカナちゃんの行く店を決めてあげたほうが良いんじゃないかしら?」
「ああ、そうだね。カナちゃん初めてだもんね。カナちゃんどういうのがいいかな……?」
「カナちゃんは男性経験があるのかしら……?」
「いえ……、まだ未経験です……」
セーラさんの問いかけに私は顔を赤くして答えた。
「なら、あまり長いのと太いのは止めたほうが良いかしら……?」
「そうだね、初めてでスケボーのがあまり長いと痛いんじゃないかな……?太いのもだけど……」
ミリアさんとセーラさん、そしてサラさんの間で私には未知の単語で話し合っていた。
「あの……、そのスケボーってなんですか……?」
普通に考えたらスケートボードのような気はするけど、こんな所にスケボーなんであるのかな……?
「ああ、スケボーっていうのは、スケベ通りで働いている男の事よ。スケベボーイ、略してスケボー。スケ棒って呼ばれることもあるわよ」
ミリアさんがスケベ通りの専門用語を教えてくれる。
……なるほど。
スケベボーイでスケボーなのね……。
どうでもいい無駄知識が増えた。
「ところで、カナちゃんのって小さいの……?深さはどのくらい?自分で分かる?」
「ふえ……っ!?な……ななな……、何がですか……っ!?」
「何って、カナちゃんの大事な所がよ。ほら、自分で弄ったりくらいはするでしょ?その時に大体自分のがどれくらいとかは分かるでしょ?」
ね!と言わんばかりにセーラさんが笑みでウインクをしてくる。
そ……そそそ……、そんな事言われても……!
自分の大事な場所のサイズって言われても……っ!
「い……言わないと駄目ですか……?」
「言ってくれないと、棒のサイズとかがあるからね……」
「そうよ。太かったり、長かったりしたらカナちゃん痛いわよ……?」
「え……えっと……、大きさはこのくらいで……深さって言われても……」
大きさを指を使って説明する。
まさか自分の穴の大きさを説明する日が来ることになるとは夢にも思わなかった……。
「ああ、処女だからまだ何も入れたことないのね」
私の説明に納得するセーラさん。
「ということは、マッチョ・キノコは論外ね……。如意棒も……カナちゃんには長すぎるかしら……?」
3人の視線が私の下腹部へと注がれる……。
なんか……、同性とは言え凄く恥ずかしい……。
「残るは獣茸とか、森のキノコ鍋、メン棒とかくらいかな……?」
「いや、カナちゃんに獣茸は早いわよ……。カナちゃんの壊れちゃうわ……」
「なら、カナちゃんと同種のメン棒は……?」
「それなら、カナちゃんでも行けるかしら……?分かったわ。私はカナちゃんとメン棒に行ってくるわね」
「え……?え……っ!?」
何かが決まったらしく、私の腕はミリアさんに掴まれ、メン棒という店へと連れて行かれた。
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