レーテへの帰還
森を抜け、レーテが近づいてくると村から松明と思われる灯りが見えてくる。
それは一つではなく、多くの灯だ。
私達の帰りを待ってか、それともゴブリンの襲撃に備えてかは分からないが、多くのレーテの人達が出て来ているようだ。
村が近づくにつれ、女性達の顔に安堵の笑みが浮かんでくる。
その女性達が見えたのか、レーテの男性達もゆっくりとこちらへと歩み始め、そしてどちらからともなく走り出し、家族のもとへ、恋人のもとへと走って行く。
そして、男性も女性も無事に再会できたことを喜び、涙を流していた。
「冒険者様の皆さん、本当にありがとうございます……。おかげで村は救われました……!それに女達まで……、何とお礼を言えば良いやら……っ!」
私達の元へは村長さんがやって来た。その手は震え、目からは涙を流していた。
「いえ、私達は依頼をこなしたに過ぎません」
「そうじゃ……!今夜はもう遅い、よければワシの家に泊まっていってくだされ。」
「それは良い考えです、村長。今日はもう夜も更けていますが、明日にでも村を救ってくれた冒険者さん達におもてなしをしなければ……!」
「い……いえ……、そこまでしていただかなくてもいいんですよ……」
『そうだ……。先程も言ったが俺達は引き受けた依頼を終わらせるために来たんだ。わざわざ礼をしてもらうためではない……』
「せめて、一晩泊めていただければそれで……」
「そうですか……、それでは我々の気が済みませんが……、あなた方がそうおっしゃるのなら……」
村長さんはとても残念そうな顔で私達を見つめていた。
「すみません、お気持ちだけありがたく受け取っておきます……。それに、女性達はゴブリンに囚えられて疲弊していることでしょうから……」
「……確かに貴方様の言うとおりですな。それでは、今夜はワシの家にお泊りくだされ」
「はい、ありがとうございます!」
私達は村長さんの家で一晩泊まらせてもらうこととなった……。
そして翌朝、私達は皆が起きる前に報酬を受け取ることもなく、手に入れた金の燭台を置いていくとレーテを後にし、ラウルへと向かうのだった。
◆◆◆
「今回はタダ働きだったわね……」
「すみません、ミリアさん、ジェストさん……」
『いや、カナの気持ちも確かにわかる。ゴブリンに何度も襲われたレーテの復旧には金がかかる。俺達に支払う金やあの金の燭台を売れば復旧に回せる。そうすればその分早く村が直るだろう』
「ま、私は報酬にカナちゃんを抱ければそれでいいんだけどね……!さてカナちゃん、久しぶりにい~っぱい愛し合いましょう♡」
「じ……ジェストさん……!助けてください……っ!!」
『……俺は知らんぞ』
「い……!いやぁぁぁぁーーー……っ!!」
そして、私は動物たちが見守る中ミリアさんに襲われてしまうのだった……。
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