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フルダイブ・テストプレイヤー「勇者に訪れる161の結末」  作者: 虹鳥
仕事、第6週目

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幕間6.裏社会の新たな出会い-3

闇に染めます

登場人物の思考と思想は、作者の思考と思想と一致しているわけではないのでお気をつけてください

「私は殺し屋だけど

あなた自身、誰かを殺すように依頼したいと思ったらするかしら?」

「(え?)」


そう言っていた新田包海さんは冷たい表情をしていた

え?さっきまで姉弟で楽しそうに話していたのに急にどうしたんだ?

俺が誰かを殺すのかどうなのかってことなのか?


「あ、念のために言っておくけど

これは純粋にあなたの事を知りたいのであって

返答次第で恋愛感情が変わるとかそういった物は無いよ?

優しいと人はいっても、誰も恨まない人って絶対ないいないから」

「(…………)」


プライベートではなく、仕事の意味で聞いているんだろうか?

俺は確かにあのフルダイブゲーム内で誰かを殺したことはある、普通の善人でも極悪外道の野郎でも手にかけた後は重く感じた、初めての日では悪夢を見たこともある

よく有名な某ノートの大量殺人鬼でも、初めての殺人をしたときは非常に落ち込んでいた

でもゲームであると思ってしまう所があって、エンディングに行くと何事もなかったかのように生きている、けど……俺がここで誰かの殺害依頼をすると本当に「手を出した」ことになる

ゲームとは違う、セーブもロードも2周目も無い本当にその誰かの人生を終わらせるのか?という事だ


「どうしたの?断ったり頼んだりせずに悩んでいるの?」

「(……そうですね、

つきあうかどうかって事とは関係ないですし、その利用関係で……とはもちろん思っていませんが……人としてとか……それで考えている所もあります)」

「ちなみに、僕自身と姉弟関係ですが

姉弟関係を利用することはしません」

「ええ、弟の事は大切だけど

決して弟の私情で誰かを殺すことはしないわ」


姉弟だからって事はないのか

プライベートと仕事は別にしているってことなのかな?

でも結構自由な所がありそうな殺し屋だし、普通にこだわりなのかもしれない


「(ちょっと、質問があります)」

「どうしたの?」

「(現在進行形で西門社長から俺をターゲットにしている依頼を受けていますが

その状態でほかの依頼を受けることはできますか?)」

「できるわよ、依頼に埋もれなければ問題ないわよ」

「ねーさんは、時々2つ依頼を受けるときもあります

結構気まぐれな時が多いですが」

「でも西門社長の依頼は、あなた自身が実質無害だからいくらでも依頼してもいいわ

要するにフリーよ」

「………」


もし、誰も殺したくないなら即答で否定していただろう

でも、俺は普通に悩んでしまっている


「悩んでいるのかしら?」

「(そうだと、思います)」

「だったら暗殺者としての質問は受けたけど

仕事に関して……要は暗殺依頼の内容について聞いてみる?」

「(俺自身が客になるとしての注意事項とかでしょうか?)」

「ええその通り、人を殺すことになるから色々とデリケートな事が必要なのよ」

「僕が言うのもおかしい話ですが、オプションもあります」

「(え?どうゆうのがあるんですか?)」


そんなサービスみたいな要素があるの?


「例えば、その殺した後に依頼者も私も関わってないことにしつつ、あえて死体を残してニュースにして『大々的に世間に発表させる』とか、証拠隠滅の為に死体を完全に消すとか、ターゲットを依頼人の所に連れてきて誰もいない場に用意して依頼者自身の敵討ちを手助けして殺させるとか、あるいは殺してしまった死体を片付けるサービスもあるわよ」

「(最後のは、殺し屋の仕事ではなく掃除屋の仕事では?)」

「細かいことはいいのよ!」

「でも、注意点がありましてターゲットだけの場合のみオプションになりまして

何かしらの理由でターゲットだけでなくその関係者も殺すとなった場合、追加料金が発生します

これはオプションとは違うのでお気をつけてください」

「(分かりましたが、何で弟さんまで詳しいんですか?)」

「姉弟ですから」

「(……姉弟でも兄弟でも兄妹でも姉妹でも秘密になりそうですが……まあ分かりました)」


……まだ弟さんは学生と言っていましたが殺し屋という裏の所に全身漬かっているのでは?


「でもね、依頼するときにこっちの契約書上でも非常に大事なことがあってね

それを破ったら依頼人に“報復する”こともあるのよ」

「(それって依頼人を殺すという事でいいんですよね?海外ドラマで見たことがありますので)」

「あってるわ、正確に言うと違約金になるか殺されるかのどちらかよ」


裏に関わるだけだから、やっぱりそれ相応の報いもあるってことか

高額な金銭だけでなく……な

ふと気が付くと、新田いつきさんは何か書いている?

普通に宿題みたいだ


「(新田いつきさん、宿題でしたら自室に行ってもいいですよ)」

「いえ、僕はここで話を聞きながらするのが一番進みますので」

「(でしたら、このまま話を続けます)」

「はい、相槌を打ったり何かしらの返答をするかもしれませんが

気にせず話しても大丈夫ですよ」

「(分かりました、それで新田包海さん

破ると言ったら例えば何でしょうか?)」

「そうね……話して大丈夫な中で実際にあったことを言うなら……

依頼人がターゲットを偽ることかしら?」

「(依頼人を偽るとは?

殺したい相手がいるのに、ターゲットを偽る必要性なんてあるんですか?)」

「それが本当にいたのよね」


そんな相手いたんだ……何がしたかったんだろうか?


「ある女性から2人の殺害を依頼された時

その時に依頼人は『ある会社の社長と秘書』ってターゲットの特徴を言っていたけど、1人でいたり隙のある時間を調べていたんだけど、いくら調べても一般的な学生の2人だったのよ

住所を見ても会社じゃなくて普通の家だったし不幸な中でも必死に支えあいながら生きているような2人……おかしいと思って依頼人に聞いてみたらあってて、しかもその上『殺し屋に頼んだ』って脅しをするかのようにターゲットに伝えちゃったのよ、隠さなきゃこちらとしても相手が警戒するから都合が悪くなるし契約書上でも『言うな』って約束だ立ったのに」

「(うわ……それはもうなんだか怨恨かなんかで『何が何でも殺したい』って気持ちが暴走でもしたんだろうか)」

「多分そうなのよね、その頃ってまだクラインフライカンパニーに雇われているわけではなく小さな所で雇われていたけど、そこの一番偉い人から直々に『迷惑な依頼者だから殺せ、ターゲットは関係ないから無視しろ』って言われちゃってね

あ、言い忘れてたけど小さい所はクラインフライカンパニーに吸収されるような形になって今は西門社長が一番偉い人よ、元々の小さい所の一番偉い人は西門社長と仲良しになっているわ」


吸収されていたんかい!?小さい所だったとしても、ある程度の人数はいそうな気がする……


「(そうでしたか、それでやっぱり依頼人は……)」

「もちろん、殺ったわ

殺る前に話を聞きだしたけど真相としては、学校で付き合っていたらしい幼馴染関係の男女の内の男に恋をしたらしいけど、相手が邪魔になって愛が反転して殺したくなってこちらに依頼したってことだったのよ、

けどね未だになんで社長と秘書って依頼したか意味が分からなかったのよ、こっちは心理学に詳しくないしクラインフライカンパニーのあなたが世話になっている精神科医の富宝さんにも聞いてみたのだけれども『相手の目を見なければ流石にわからぬ』って言われたし」

「(まあ、プライド何かじゃないでしょうかね?

殺し屋さんにも『くだらない人で仕事を頼むなよ……』とかふざけたことを思われたくなかったじゃないですかね?

俺にはそういった愚か者の心理は一切分かりませんが)」

「まあ、そうゆうことにしておきましょう」

「(にしても幼馴染ですか……その2人は今は幸せでしょうか?)」

「多分幸せだと思うわよ

狙われていた相手が死んで、ターゲットの相手2人は安心できたと思いたいわ」

「(そうだと思いたいですね

俺自身にも同性の幼馴染はいますが何かと幼馴染というのは、創作内では扱いが悪く、敵扱いを受けることもあれば恋愛作品で選ばれない「敗北」をしたりと愚かな文明がなぜかこの世界に蔓延っています

俺の作品では安心してください、幼馴染は絶対に幸せにしますから)」

「ふふ、読んだときに楽しみにしているわ、なんて作者なのかが分かればいいのだけど」

「(それに関しては、俺自身は自分はなんて作者名なのか言ってもいいと思っていますが、家や家庭環境が特殊なので親友と妹との許可や折り合いがついてからにしたいです)」

「分かったわ」


しかし、ターゲットの情報を間違えないことか……依頼するときは依頼者の情報を間違えないように伝えなければいけない事は見ていた海外ドラマでも扱っていたな、間違った情報を言って間違った人を殺してしまうのは大問題になる

信用とかにも大きく影響が出てしまうと思うし


「一応ね、ターゲットを情報に関してはちょっと間違っていても問題ないのよね」

「(え?そうなんですか?そういった物ってすごくデリケートなイメージがありますが)」

「依頼者が勘違いしていたりすることもあるからね

例えばターゲット自身が美容とか変装的な意味でよく整形することを依頼者が知らなかったり、結婚とかの関係で名字が変わっていたり、普段は偽名をよく使っていたりして勘違いと……悪意が無いなら決して依頼者には危害を加えないわ」

「(そうゆうパターンもあるんですね)」


…………そこまで聞いて

思ったことがあるが…………聞くだけ聞いてみるか……


「(いうだけ言ってもいいですか?)」

「いいわよ」

「(今は問題が無いのですが、もしこうやって話し合っている時期が少し前でしたらMMQを依頼していたかもしれません)」

「…………」


あれ?なんか微妙な表情になった?


「えっとね、申し訳ないけどSNS越しの相手を依頼するのは前の所からの決まりで全部拒否することになっているのよね」

「(そうでしたか、安直な事を言ってすいませんでした)」

「分かっていれば問題ないわよ

SNSはね?面と向かわずに文字越しでしか殺意を投げられないけど、それを乱用する弱虫は嫌いだし、そんな気楽に投げられている殺意はいくらでもあるから依頼を受けていたら膨大な量になってしまうのよ

それに、SNSだと特定する手間も増えてしまうし……」

「(特定ですか……たしかに捨てアカで来ているような奴もいますからね……

MMQはある人達にお願いして特定しましたが、その人たちは学生なので行かないでいただけると幸いです)」

「あら、千影探偵事務の事かしら?安心して

どんなに凄くても弟と同じような年齢みたいなものだし、関わらないことにするわ」

「(それなら安心しました)」

「話を戻すけど、そんなSNSで気楽に殺意を投げるのはダメな事を殺し屋でも分かるわよ」

「(殺し屋さんでもドン引きするのって……いえ、これ以上はさっきまで俺自身の思考へのブーメランになるので止めておきます)」

「分かったわ、とにかく私たちの所はちゃんとした理由がないと依頼は受けないようにしているって話なのよ

ちょっとしたことを言ってしまえば『テスト順位で上の順位の人が邪魔だから消して』なんて来た時には『それぐらい自力で勉強しなさい』って断ったこともあるし」

「(……死ぬほど下らない理由ですね)」


にしてもさっきまでの話しでまたも気になったことが出てきた


「(そういえば、ちょっと気になるのですが)」

「どうしたの?」

「(さっき『弱虫が嫌い』とは言っていましたが

何か理由はありますか?)」

「んーーー……」


これは、触れてはいけないほうだったか?

両親の話みたいな、触れてはいけないほうだったのかな?


「(すいません、聞かなかったことにします)」

「今は少しだけだけど、話すわ」

「(無理しなくても大丈夫ですよ)」

「無理しない感じに話すわ」


本当に無理をしないで欲しいな……自分から聞いといてアレだけど


「弱虫自体はね?大丈夫なの

弱虫なりに克服しようとしたり、殺し屋に頼るのとは『違う意味で』誰かに頼ろうとしたりして頑張ろうとしているのはいいのよね

そういったのは偉いと思うのよ?

でも、例えばなんだけど誰かから言われるがまま……『自分自身が嫌なこと』をされ続けても言うことを聞いたりするイエスマンになったり、そういった事が明るみになったりして怒られたとしても『相手の謝罪だけ』で許しちゃうようなのは嫌いなのよ、そういった時は思いっきりね?法的処置とかしてもいいと思うのよ、徹底的に自分の人生を邪魔した相手なら命までとは言わなくても徹底的に社会的に消してしまえばいい

だって自分だけの人生を滅茶苦茶にしたなら、相手を滅茶苦茶にしてもいい

相手が謝罪しているからと言ってなんでもかんでも許すのは、優しさではない

相手からの報復に怯えている弱虫なだけ

そんな真の弱虫が私は嫌いなのよ」

「(………………)」


多少ばかり、自分の送ってきた人生の既視感を感じた

でも、自分とは当然違う形で新田さんはその『相手に抗った』んだろう

両親がいなくて弟のみの複雑な家庭事情、殺し屋をやっていて弟は理解して容認している

色々と自分の中に「新田姉弟に何があったか」を想像ついてしまう


「(言わないでおきます、なんとなく頭の中に想像ついてしまいましたが)」

「今は想像のうちに留めておいてね?こんなことを言ったらほとんど肯定しているようなものだけど」

「……あの、急にすいません三さん」

「(ん?新田なつきさん?どうしたのですか?)」

「…………ずっと聞いていて思ったのですが、ねーさんのしている事

一般的には犯罪になりますが、三さんは否定しないんですね?」

「(…………)」


……まさか相手から触れて来るとは思わなかった、確かに最初は否定的な少し気持ちはあった

けど、正直な事を言うと、俺自身……「殺し」そのものについては否定をしてない

人を殺してはいけないことは正しいことではあるけど……それは“人”に対してだ

ハッキリ言うと、世の中から消えて欲しい“化け物”もいる

正義の為とかではなく、俺自身の気がすまないからだ


「(理由は3つあります)」

「と言いますと?」

「どうゆう理由なの?」

「(1つ目は、本当は内心通報しようと思ったことはあります、でも普通に隙を感じませんでしたし面接の時に『通報しても意味はない』と言ってましたし、ここで携帯を取り出して通報しようものなら……俺の寿命が来ると思いましたし)」

「ええ、そういう事は決してさせないわ」

「(次に、色々と聞いて2人に関して色々と深い事情があると思いました

警察のように表面だけをみて罪をしたかどうかで判断するようなことはしたくありませんし、俺は正義の代行者ではありません、自分の気がすまないからすることはします

なので……そう言った事情があるなら手を出すのは外道のすることと思いました)」

「全部聞いていなくても、深い事情を聞いてくださりありがとうございます」

「(そして3つ目ですが……これは俺自身の考えです)」


一度俺は深呼吸をして書きつづる


「(殺しそのものを否定することに関してですが、正直これは俺にの権利はないと思います)」

「どうしてかしら?あのフルダイムゲームで殺しをしたからかしら?」

「(……それ弟さんの前で言って言っていいのですか?)」

「いえ、フルダイブゲームが具体的な内容も分からないのに偉そうなこと言えませんし

ここまで話しても僕の考えは変わりません、ねーさんに危害を加える感じは一切しませんし

なんかあったとしてもねーさんに勝てるとは思いませんし」

「(まあ、それはそうですね?殺し屋と戦ったことのない人では圧倒的ですし

話しを戻しますが、フルダイブゲームをする前から権利はありません

正義の代行者とは関係ないですが俺自身は『誰かに対して殺意を持った』事があります

その時点で殺し屋を否定する権利はありません

他から聞いてみたら『それぐらいで権利は無くならないよ?』と言われそうですが、誰がどう言ったとしても俺自身の考えは変わりません

MMQにも殺意を持ちましたし……俺自身の喋れない所をイジメまくって俺自身を狂わせた奴への殺意は今でも消えてません)」

「…………」

「(俺自身、その辺りには本当に強い思想があって『罪に年齢は関係ない』と思っています

イジメって『イジメ』って言葉で納めていいものじゃないと思っています、物を盗んだら窃盗、壊したら器物損壊、殴ったら暴行、金を出せと言えば恐喝、外から鍵をかけて閉じ込めたら監禁、暴言でも吐けば誹謗中傷……そして、人を精神的に追い詰めて相手を自殺にまで追い込めば殺人と変わりません

そういった大人がやったらとんでもなく罪になることを『まだ子供だから仕方ない』なんて片づけてはいけない

謹慎程度で納められるけど、ヤツらは怒られてちょっと嫌な気持ちをするだけ……訴えても金がとられるだけ、当の本人は『遊んでいた』って思ってて何が悪いのか一切分かってない

でも、イジメを受けた本人は……まだ未熟な心に深い深い傷を負わせて一生を生きていかなければいけなくなります……もしくは生きていけなくなります

そんな奴らにこんな世の中を生きて欲しくない、という思想を持っています

これは、妹にも幼馴染の親友にも言ってないことです)」

「……」「……」

「(俺自身、このような思想を持っていますが

それでも俺を愛しますか?)」

「もちろんよ、ネットの弱虫は嫌いだけど

私にとってもそんな弱い者イジメをする弱虫は消してあげるわ」

「僕も特に問題ありません、イジメをした奴はは世の中から消さなければいけないと思いますので」

「(ここまで受け入れていただけるのですか……ありがとうございます)」


本当に思い切ったことを言ったつもりだった

でも、それを普通に受け入れられる相手だったとは……


「んーでも依頼と言うよりも、特に意味は無いんだけど……さっきチラッと言っていたイジメっ子って

どんな特徴かしら?

何となく気になっただけよ」


この言い方は……合わせるか

決して正義なんてない、俺は自分の気が15年近く経過しても済んでいない

だから、俺は言うことにする


「(あー、15年以上前ですから名前が変わっている可能性があります)」

「構わないわ」

「(……名前は桝腹(ますはら) 上解(じょうげ)

ソイツを筆頭に当時のクラスの1名除いた全員です)」

「ふーん?わかったわ」


依頼をして……明らかに俺は「手を出した」ことになった、本来だったら罪悪感とか完全に悪に染まったとかで嫌な気持ちになっていたのかもしれない

でも、俺は変に罪悪感は無かった

あの世界で殺すことに慣れてしまったから?

いや、普通にさっきまで「殺し屋と思っての恐怖」を感じていたしそこら辺は正常だと思う

そういった感情が麻痺するなんて俺自身の本業的におかしい

これは多分…………俺はその相手の事を相当恨んでいるからだろう

もちろん名前だけでなく、ソイツに関する知っている情報を全て伝えた

学校とか裁判とか、当時何処のクラスだったのかを

もちろん、ヒロはちゃんと味方と伝えた

でも、それよりも気になったことがある


「(あの、茶番は置いといて1つ気になったのですが?)」

「どうしたの?」

「(これって『俺から依頼した』ってことになるんですよね?

料金の方って……?)」

「それは気にしなくていいわ、あくまであなた自身は『情報提供者』として話を聞いただけよ

その後に同じ人を殺して欲しい依頼をしている人をこれから探すつもりよ?

私個人でそいつを探すつもりだからね?

情報提供者から話を聞いた後に依頼者を探すっておかしいけど気にしないでね?

そういった相手だったら、あなた以外に恨んでて依頼を出している人が絶対にいるはずだから」

「(えっと、分かりました

ではよろしくお願いします)」


なんか、思った以上に融通が利いているのか、自由過ぎるような気がする

殺し屋って意外と自由なんだな……

弟からの依頼は私情でしないとは言っていたけどそこは普通にこだわりだったんだな


「ところで、時間は大丈夫かしら?」

「(えっと、普通に大丈夫ですがそろそろ帰ろうかなとは思います

あまり時間をかけると友人たちに怪しまれそうな可能性がありますし)」

「……そうね、返事に関してはまた後日って所かしら?」

「(……そうですね、でも今のうちに言えるところまでは答えます)」


ここまでの話、告白してきた相手が殺し屋と言う話

まだ聞いてはいないけど深い事情がある所

俺自身の考えは…………


「(あなたに聞きたいのですが、包海さん……あなたは人としての幸せを知りたいですか?)」

「ん?どうゆう事かしら?」

「(……裏社会な仕事をしていますが、そんな中で……俺と付きあって幸せを知るのはいい事と思います

そんな、一般人が恋人と一緒にいる幸せを知りたいのですか?)」

「……そうね、私は既に人を殺めて手を汚しているし、でもそれでも赦されるなら知りたいわね」

「ねーさんは、本当に幸せになって欲しいです」

「(でも……俺自身に幸せを与えられるか……俺がその立場になっていいのか?という気持ちがあります)」

「私はね、いつも通り仕事をしてターゲットを観察していたのよ

条件で殺す殺さないが変わるターゲットを……でもこの気持ち初めてなのよね?

一緒にいたいと思ったの」

「(分かりました、ありがとうございます

でしたら……今の気持ちを伝えます)」

「心して聞くわ」

「(あなたが俺に『殺し屋』と伝える前に言ったようにな事を言いますが

まず話を最後まで聞いてください、筆談なので少し時間はかかります)」

「分かったわ」


新田包海さんどころか、新田なつきさんも息をのんでこちらを見ている

俺はいつもよりも丁寧に書いてつづっていった


「(お気持ちはありがいですが……)」


そうまず書いた時、一瞬2人が驚く顔をしていた

けど、黙って見守る

この始り方は断る時の切り出し方だ

でも、俺自身は断るわけではない


「(お気持ちはありがいですが、あなた自身は俺の事をずっと観察して俺の事を知りました

けれど、俺自身は新田包海さん……あなた自身の事を全然知りません

あなたは俺が面接した時からずっと見ていましが

俺は今日初めて会いました

俺自身……俺から見て初めて会った人からの告白を聞いてもハイもイイエも答えることができません)」

「えっと、じゃあどうしたらいいの?」

「(時間をください

俺は、あなたの事を知りたいです)」

「え……ねーさんは殺し屋という事を言いましたし、もしかして話せなかった事を言った方がいいのですか?」

「(いえ、そういった仕事な話ではなく、プライベートな事

好きな食べ物とか、殺し屋の仕事が無い日は何をしている?とか

そんな普通の日常の事を知りたいです

そうやって普通の事を知ってから……改めで告白をして欲しいです)」

「…………」


正直な話をした

無言で2人は見ている

俺は恋人がいる幸せを知っているわけではない

でも2人が何かがあったのは分かるがそれに対する同情でもなく

付き合いたいかどうかと言われても今日あったばかりの人から言われても本当に“分からない”

相手は殺し屋とは言っていた、それに対して小説作家らしく知りたいという気持ちでもない

普通の人として知りたい気持ちはある

本当に嫌いだったら「二度と関わりたくない」と考えていたんだろう

知りたいと考えているなら……知ってそれから答えを言ってもいいと俺は持っている


「……ふふふっ

あなたはやっぱり優しいのね?」

「(そうでしょうかね?強い思想をいってしまいましたが……)」

「それでもねーさんが優しいと言っているんですから三さんは優しいと思います」

「(ありがとうございます)」

「分かったわ、あなたとこれから友達として一緒にすごしましょ?」

「(はい、俺の本業は基本的に前倒しして締め切りに間に合わせているので時間はいくらでもあります)」

「でも、必ず約束して欲しいことがあるのよね」

「(なんでしょう?)」

「これまで通り普通にすごして、私の殺す対象にならないようにね?」

「(絶対にしません、そんなのは浮気以上の最悪の裏切りですから

それにこちらからも、命を扱う仕事上、突然失踪していなくなることはしないでくださいね?)」

「ふふっ、わかったわ

でも安心してね、私は強いし組織内で勤勉だから」

「(分かりました、安心しておきます)」


そう言った後、解散となった

普通にマンションを出て、帰路に就いた

帰った後は、時間的に遅く帰ったことに関して特に怪しまれる事はなかった

改めでヒロから怪しまれた俺の元気が無くなって来たことに関してセイに説明した

セイはゲームをよくやるから、すぐに納得をしていった

でも、新たに出来た隠し事……俺に恋人ができるかもしれないってことは言わなかった

まだ、恋仲になるか分からなかったし……ちょっとサプライズをしたい気持ちになったからだ

※幕間での出来事はあくまで幕間です

海山が懸念したり疑問をするシーンがいくつかありますが

新田姉弟の事についてはもう話します

海山は遅かれ早かれ知る事にはなります


新田(にった) 包海(くるみ)

クラインフライカンパニーに雇われている殺し屋で年齢は25歳の女性

会社にとって不利益になる行動を取ったら消すようにと西門社長に依頼されていたが、海山に惚れて告白に走った

黄髪の長髪の女性でどこでもエプロンを付けている細目の女性

ぱっと見、包容力が高そうな女性に見えるが殺し屋なので威圧感もなんとなく感じる人

ある名家の家で産まれたけど、大人たちの強制的な生き方になすがままに育てられてきたが才能が全然芽生えずに厳しく指導され続けていた

その時に包海は『それが正しい事』と思い、自由になりたいという考えも無いまま押し殺すように生きていた

けど、結局才能の開花はすることもなく適当な所に売られる

その時に唯一心からの会話をすることが出来ていた弟がいたが、離れ離れになった

売られた所は裏社会な所ではあったけど、元々いた方の殺し屋の一番偉い人に同情の目を着けられて殺し屋の技能を教えると能力が開花する

試験と言いつつ今までに味わえなかった「自由と幸せ」を与えられ知っていき、順調に殺し屋になっていった

そして、最終試験の内容としては「何がしたいか」と自由を聞くと

「元々いた家への復讐、弟を取り返して、昔の弱虫な自分へも復讐して自由になる」と言った、自由と言うのは殺し屋もやめて普通の暮らしをするではなく、殺し屋をしながら前よりも好きに日々を過ごすことを言っていた

親と思いたくないモノ共の謝罪の声を聴きながらも最終試験を終えて、弟を取り返す

弟自身は名家のせいで周りに怯えるような性格になっていながらもちゃんと姉弟としての気持ちは忘れなかった、救ってくれた殺し屋のお偉いさんへの恩は一生忘れない気持ちになり

昔の自分も名前も捨て、「新」の苗字が入った新田という姓にして2人はこれからも幸せに過ごしていく


・新田なつき

高校2年生18歳

包海の唯一の肉親で弟であり

包海から非常に大切にされている

黄色短髪でタレ眼をしている

実は弱気でシスコンが入っているが姉の包海に恋人ができるなら幸せになって欲しい肯定的な気持ちもある

彼自身は学校に通ってはいるけど、それは家が非道な所であってまともな学校生活を送れなかったからそれのやり直しをしている、年齢は偽っているために書かれていることが正しいとは限らない

詳しい説明はまた後の幕間で……

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