ユッキ
数年後
「9べぇや、ワシの過去の過ちを正しておくれ?」
そういい、過去へと向けて9べぇを送るのは老婆の科学者の内藤トメだった。
彼女は過去に孫を失った。その原因は急に増えた犯罪率のせい。そのせいで孫の一人が犯罪者の手に落ちてしまった。
そのせいで人類に絶望したトメは発見した新種のウィルスを世にばら蒔き、唯一抗体を持っていた男の配信者ももう一人の孫を使い暗殺した。
しかし、年月が経つにつれ自分の過ちに気づきそれを正すため、災厄と呼ばれたものから善と呼べる部分を発見し抽出した存在9べぇを過去に送ることを決断した。
「ふぅ、これで。なんとかなるじゃろ」
9べぇを送り終わったあと、お茶をすすりながらパソコンの画面を眺めていた。
しばらく眺めていたが、ある資料に目が止まり、トメのお茶を啜る手が止まった。
そこには驚愕の内容が書かれていた。
9べぇと契約した少女が現れた月から急激に犯罪率が上がっているのだ。
そして、未来。彼女が現れてから過去改編のせいで災厄が生まれたのかと思っていたが、更にその数カ月前から災厄は生まれていたのだ。
このデータは改竄された形跡があり、意図的にミスリードされるようになっていた。
「こ、これは。ま、まさか」
次の瞬間部屋の扉が蹴破られ
一人の女性が踏み込んできた。
トメは目を疑った。そして一瞬躊躇ってしまった。それが過ち。
瞬間トメの心臓めがけて弾丸が放たれた。
トメは絶命した。
絶命したトメの瞳には死んだはずのリザベラの姿が映っていた。




