↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル【リマインダー】進化して最高の相棒になる ~ ベテラン低ランク冒険者の成り上がり英雄譚 ~  作者: さぶもやし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/18

01-14.少女の成長


 十階層までの調査が完了した。



 元々十階層までは調査済みのエリアではあったものの、どうせ下の階層も調べるならと、纏めて調べ直すことにした。


 何より怖いのは、ボス部屋を介さずに十一階層以降へ進めてしまう通路の存在だ。ダンジョンには稀にそういう通路が生じることもあるそうだ。


 だから徹底的に調べ上げた。フィーアの魔術のお陰で隠し通路の類も漏れなく把握できた筈だ。地属性の探知魔術『アース・フィール』には、魔物だけでなく、罠や隠し部屋の類を見つけ出す力もあるからだ。



「結構変わってるな」


「そうですね。ショートカットが無かったのは幸いですが」


 新しく作った地図と、既存の地図を見比べて、二人で頭を悩ませる。



「一旦ギルドに戻ろうか」


「ですね! 調査を進める前に報告しておきましょう!」


 そんなわけで、一旦その日の調査を切り上げて、冒険者ギルドを訪れた。




----------------------




「ご苦労さまです」


 ここ数日、毎日定期的に報告を入れていたお陰か、受付嬢のノーラさんは嫌そうな顔をしなくなった。



「十階層までの調査が完了しました。直ちに脅威となる存在は認められませんでしたが、既存の地図とは幾分か変化が生じています。取り急ぎご報告を」


「どうぞこちらへ」


 ギルド長の待つ奥の部屋へと通された。




----------------------




 報告を済ませると、ギルド長も地図を見比べて考え込み始めた。



「まだ暫く変化が続くかもしれませんね」


 やはりか……。



「見回りを優先すべきでしょうか?」


 フィーアが次の判断を仰いだ。



「そうですね。貴方がたにお付き合い頂けるのであれば、当面は調査を中断して十階層までの見回りを続けて頂きたく。直に応援も来ますので。それまでお願いできますか?」


「「はい!」」


「感謝いたします」


 元はと言えば俺たちのせいなんだがな……。



「ところで『万象六花』は? 今はどちらに?」


 ばんしょうりっか? 何の話だ?



「失礼。カザリナス氏はどちらに赴かれたのでしょう?」


「師匠とはあれ以来会えていません」


「今のって二つ名ですか!? お師匠様の!? すっごくカッコいいです!!」


 フィーアが興奮してる。


 そうか。二つ名か。Sランクだものな。そういうのあるよな。聞いたことは無かったけど。どういう意味の言葉なのだろうか。気になる。



「詳しくは本人からどうぞ」


 探せと言っているのかもしれない。




----------------------




 ギルド長との打ち合わせを終えて、いつもの宿へと戻ってきた。



「ベランさん。そろそろ部屋を一緒にしませんか?」


 何を言い出すのだろう、この子は。



「お師匠様は戻られませんし。私一人では万が一襲われた時に対応できません。なにせ物防低いですから」


 それでもここらの冒険者たちよりは上だからね。



「心配ないよ、フィーア。俺のスキルは知っているだろ。俺が寝ていてフィーアに危険が迫っても、危険があれば必ず伝わるから。必ず間に合うように乗り込むよ」


----------------------

フィーア危機:フィーアに危険が迫った時:30分以内

----------------------


 リマインダースキルが必ず察して通知を鳴らしてくれる。


 俺が気付けないことはあり得ない。必ず余裕を持って対応できる。だから何の心配もしていない。



「ベランさん。本当は私、不安なんです。毎日心細くて寝不足気味なんです」


 むむ。



「お師匠様が戻られるまでで構いませんから。どうか一緒の部屋で寝てください」


 う~ん……。そうかぁ。スキルで安心出来るのは俺だけなんだよなぁ。確かにフィーアの心理的な負担までは考えてなかったなぁ……。



「でもなぁ~」


「なんだいなんだい! 女の子にここまで言わせといて! 男ならスパッと覚悟決めないかい!」


「あ♪ 女将さん♪」


 この宿の女将さんが、受付の奥の部屋から出てきた。話は全て聞かれていたようだ。



「おかえり♪ フィーアちゃん♪ ほれ♪ 二人部屋の鍵さね♪」


 あ、ちょっと。



「ありがとうございます♪ 女将さん♪」


「頑張んだよ♪」


「はい♪」


 いやあの……。



「行きましょう♪ ベランさん♪」


 えぇ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。