01-12.ステータス鑑定
「あれ。まだ居たんですか」
ひどい……。
ギルドを訪れるなり、受付嬢の冷たい視線が突き刺さる。
「ノーラさん! 実は!!」
フィーアが代表して事情を説明してくれた。
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「なるほど。ダンジョンの拡大ですか。余計なことをしてくれたものですね」
報告を聞いたギルド長がジト目を向けてきた。
フィーアが受付嬢に事情を説明すると、すぐに奥の部屋へと通された。
やはり相当大きな問題となるようだ。
「あいにくこの支部に調査可能な人員はおりません。貴方がたに協力を要請するしかないようです」
不承不承だと言いたげだ。
「ワシらはそろそろ発とうと思っとったんじゃが」
「行かせるわけがないでしょう」
そりゃそうだ。
「しかたないのう。請け負ってやるわい」
「……助かります」
大人な対応だ……。師匠がすみません……。
「というわけじゃ。後は頼んだぞ」
え?
師匠は一人で出ていってしまった。
「「……え?」」
「はぁ~……本当に困った人ですね」
「「す、すみませんでした!!!」」
「いえ。貴方がたに託すと仰せならば既に十分な実力を有しているのでしょう」
……師匠を信じてくださるんですね。
「こちらへ。手を触れてください」
ギルド長が机の引き出しから水晶を取り出した。
登録時に見たことがある。実力を測るものだ。スキルやステータスなんかが確認できる。鑑定水晶と呼ばれるものだ。
「これはこれは。またなんとも極端ですね」
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フィーア / Lv:38
/ 体力:(129/129)
/ 魔力:(232/∞)
/ 物攻:52
/ 物防:20
/ 魔攻:540
/ 魔防:∞
/ 速度:33
/ 幸運:10
スキル
・リリース
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なに……これ……。
「……こちらは概ね平凡ですね。魔力ゼロは珍しいですが」
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ベラン / Lv:34
/ 体力:(512/512)
/ 魔力:(0/0)
/ 物攻:21
/ 物防:43
/ 魔攻:52
/ 魔防:42
/ 速度:59
/ 幸運:53
スキル
・リマインダー / Lv:02
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おぉ……凄い上がってる……泣きそう……。
「ベランさん!? ベランさんも凄いですよ! 泣くことないです!」
いかん。誤解させてしまった。
「違うんだ、フィーア。嬉しくて」
「そ、そうですよね!! 頑張りましたもんね!」
「ああ! フィーアもだ!」
「はい! 頑張りました♪」
本当に……ここ数日は大変だったものなぁ……。
「あ~ごほん。ここでイチャつくのは控えてください」
「いちゃ!?」
「すみません。ギルド長」
「……フィーアさんの不自然なステータスは一旦脇に置きましょう」
何故かギルド長的には俺のステータスの方が気になるようだ。
「魔力が無いのに無駄に高い魔法攻撃。そして代わりのように不自然な低さの物理攻撃。他は平均的なのに、何故このような配分となっているのでしょう」
さあ……。
「見たところ鍛え方が足りないわけでもないようです。レベルは上級冒険者相当と言って差し支えないかと」
おぉ!! もうそんなに!?
「まあ良いでしょう。スキルが索敵系とのことですし」
「はい! 調査にはうってつけかと!」
何故フィーアが俺を売り込んでるんだろう?
「自信がおありなのですね。心強いです」
頑張ろう。相変わらず戦闘力はいまいちだし。
「ところでフィーアさんは何故このような変化を? 登録時には一般的なステータスであったようですが」
「お師匠様のお陰です!!」
凄い勢いだ。
「……そのようですね」
何か諦めました?
「ユニークスキル持ちのお二人が組むことになったのもきっと何かの縁でしょう。どうぞその縁を大切に」
「はい!!! ありがとうございます!!」
ガバっと頭を下げるフィーア。
あまりの勢いにギルド長が一瞬ビクッとした。




