9話ドラゴン…
先に言っておきます。
戦闘シーンは苦手です。
まぁ得意なところなんてないですけど…
ーーガチャ
俺はドラゴンの絵が描かれた扉をあけた。
「今回はいないか…」
前回は扉を開けた先にドラゴンがいたが、どうやら今回はドラゴンはおらず中の様子を見ることができた。
ーー山が火を吹いていた。
中をのぞいて見ると、どうやらこの扉の中には火山があるようだ。しかも常に噴火しているのか麓近くではマグマが固まらず泡を吹き出していた。
「あちぃな~」
火山が噴火しマグマがあるってことは、もちろん周りの温度もそれに伴い上がっていく。
確かマグマは600度以上の温度があるって聞いたことがある。人の身では近づくことすらできない温度のはずだが、なぜか俺は汗を流す程度で溶ける…は言い過ぎかもしれないがとにかくそれほど影響されずに無事に済んでいた。
確かに火山やマグマの近くにいるわけじゃないが、決してそんなに離れているわけでもない。だってこうして火山からマグマが吹き出している様子を細かくしっかりと瞳に写せているのだから…。
「次につながるような物や場所はなしっと…」
影響が少ないと言ったが、やはり影響がないわけじゃない。汗を流すと言うことは体から水分がなくなることを示している。多少は持ってきている水筒から水分補給をすることはできるが、それでもやはり限られた物であるし荷物にならないようにしているため量を少なかった。
だから俺は素早くこの扉の中を調べて、出来ればダンジョンが攻略される最深部に行きたかったのだが、やはりそのような場所やそれに繋がる道なども一切なかった。
そのため俺は食料などを探してみたのだが、そのような類のものは一つとしてなく、この扉の中は火山以外に何もなかった。
「やっぱりそう言うことかな~」
ダンジョンの攻略方法は一つではない。もう一つダンジョンを攻略することができる方法があった。いやこれは方法というよりかは条件と言った方が正しいのかもしれない。
まず一つは俺がやったようにダンジョンの最深部へとたどり着くこと、これがダンジョン攻略条件の一つである。
そしてもう一つダンジョンを攻略することができる条件がダンジョンのボスを倒すことだ。
ダンジョンのボスとは言葉通りの意味で通りなのだが、わかりやすく言うとすればダンジョンの所有者と言うのがわかりやすいだろうか?
二つ目の条件はかなり多くの冒険者から嫌われている。
なぜならダンジョンのボスと言うのは基本的にそのダンジョンの中で1番強いからである。
「はぁ~きたか~」
この扉の中には奥に繋がるような物や場所はない。このダンジョンを攻略するための条件は先ほど上げた二つのうちの後者になると言うことだ。
つまり僕はこのダンジョンのボスを倒さないと行けないと言うことだ。
ここのダンジョンのボスであろう存在を…。
ーーガァァァァァァッッッッ
このダンジョンの唯一のモンスターであり、ダンジョンのボスである、最強にして最恐の存在、そしてこれから俺が戦うことになる《ドラゴン》がやってきた…。




