8話生存…
書きたいものがたくさんあってなかなかこっちの執筆が進みません。
結局その日はダンジョンに行くことはなく家で1日を過ごした。
そしてそれから数日もの間俺は………
家でクーラーをつけ、お菓子とジュースを両手に怠惰を極めていた。
ドラゴンに恐怖してからダンジョンにすら入るのに躊躇してしまうほどにドラゴンという存在は恐怖の象徴として刻み込まれてしまったのだ。
そうしてダンジョンに入らなくなった俺は限りあるお菓子とジュースを毎日飲み食べを行い自由に生活していた。
だが俺の家にはそれほどの量のお菓子とジュースは備蓄されていないために底が尽きかけていた。
「これで最後か…」
手に持った最後のお菓子であるチョコレートをゆっくりと一口一口味わって食べていく。ジュースは先に飲み干しており、これが最後の#晩餐__ごちそう__#である。
「もうないか…」
銀の紙だけとなってしまったチョコレートの残骸を片手でクシャクシャと丸めゴミ箱へと放り投げる。
「もう思い残すことはない」
この家でできることは全てやり尽くした。クーラーは一日中付けっ放し、冷蔵庫にあった高級なお肉も、隠すように置かれていた高級な茶葉も残すことなく食べきった。
「それじゃ行くぞ!」
俺はドラゴンがいるダンジョンの入り口である玄関の前に一度立ち止まるが…すぐに一歩また一歩とダンジョンの前に立ち扉を開ける。
やはり恐怖からか一度は立ち止まったものの、俺にはもう何もない、背水の陣のごとくできることを全てやりきったのだ、思い残すことはない……とは言えないものの家の中にいてできる事は全てやったのだ。後はダンジョンを攻略することでしか俺には未来がない。
「ドラゴン……」
ダンジョンの中を進んでいくと一つの部屋に行き着く。そこにはドラゴンの絵が描かれた扉が置かれておりその中にはドラゴンがいる。
ーーごくりっ
無意識のうちに俺は額から汗が流れ、思わず唾を飲んでいた。
「あぁ、こわい、こわいな〜」
手は震え、全身から血がなくなってしまったかと錯覚してしまうほどにすごく寒い。そしてそれは自覚してなお止まらない。
今でも足を返して家に戻りたいぐらいだ、だがそういうことにもいかない。
食料は全て使い切ったし家にいても数日中には死んでしまうだろう。
それは確かに怖くはないのかもしれない、痛くはないのかもしれない、こんな思いをしなくてもいいのかもしれないけど俺は決めたんだ。
最初はやけくそだった、生き残るためだった、だけど今は明確に生きたいと思えた。
だから俺はダンジョンを攻略する。
そして俺は生き残るんだ!
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