3402/3426
オーダーメイドの魔導書
「まあ、初心者は初心者向けで良いとしてだ。欲しい魔法が絞れて来たら今度はそれらが全て記載されている魔導書を探す作業になるんじゃないのか?」
仮にAとBの魔法が必要だとして、ある魔導書にはAが、他のある魔導書にはBが載ってないという事は普通にありえるわけだ。そうなってくると、自分に必要な魔導書というのがかなり限定的になるハズだ。
「そういう事になるね。それでも中級者レベル程度だったら主流の魔法だけ網羅している魔導書があれば特に問題は無いかな。問題なのは、特定の魔法が必要になる上級者だね。ここまでくると、特定のルートを効率良く移動するとか、そういう単に通過するってだけじゃなくなるから、道具にも妥協しなくなってくるね」
「妥協しないって事は、理想の組み合わせを探し出すまで探し続けるって事か?」
「そういう事もあるかもしれないけど、そこまで行くと今度は魔導書をオーダーメイドで注文する人が出て来るね」
「……魔導書の中身を自分で選んでまとめるって事か?」
そんな事が可能なのか。
「そう言う事だね。本来大量生産するハズの魔導書を一点もので作って貰うわけだから、製本するまでの時間や、労力を考えればよほど明確な理由でもない限りはやるべきじゃないって話になるね」




