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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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空も同じ

「絶対に通る必要のある道というのは、敵にとっても自分にとっても厄介この上ないという事か……」


 敵が侵攻してくるなら間違いなく通過して来る土地と考えれば、とにかく守りを固めるのが普通だが……守りを十分に固め終えたら次は何を考えるかと言ったら、それは逆に攻め込む準備だ。そして周辺国家は攻め込む準備を整えている気配を察知すると、それから身を守るための準備を整える。要するに軍拡が進むわけだ。


「まあ、陸路に限って言えばね。空路と海路も加えればもっと他にも選択肢はあるよ」

「その空路にしたって、結局物理的にはアイスヴァイン領の上空を飛ぶんだろ?」

「まあ、必ずしもそうとは限らないけど、その付近を飛ぶ事になるだろうね。近くには山脈が壁みたいに反り立ってるからそこは空路でも迂回する必要があるし」


 結局は山脈か。そこが完全に壁としての役割を果たしているが故に交通ルートが大きく制限されるわけだ。


「山脈の上を超えて飛べないのか?」

「飛べるのは飛べるよ? ただ、乱気流が発生するから山脈よりも遥か上空を飛ぶ必要があるから、山の向こう側で着陸って事が出来ないだけで」

「着陸出来ないとなると……もっと先まで飛行するか、帰還するかのどちらかだな」


 上空を飛んで空爆して帰るか、それか王都まで一気に飛んで行って強襲を仕掛けるかのどちらかくらいしかやれる事が無いわけか。そんな事をするくらいなら、大人しく陸路を通った方が良いだろうな。

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