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崩天蛇神の秩序維持  作者: てるてるぼうず
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確実に通る道

「敵を逃がさないがために奥深くまで誘き寄せるわけか……よほど生け捕りにしたいらしいな」

「まあ、それは仕方ないかな。アイスヴァイン領は確実に通る事になる道みたいな領地だからね。下手に攻め込んだら不味いって思わせる必要があるんじゃないかな?」


 まあ、攻め込んだら返り討ちにされる上に生け捕りにされて人質にされると考えたら迂闊には攻められないな。


「そんなに重要な土地なら、もっと頼りになる領主に任せた方が良いんじゃないか? アイスヴァイン領はほぼ確実に経由しなければならないってだけで、アイスヴァイン領からは色々なところに行けるんだろ? 分岐がたくさんあるところよりも、入り口の段階で塞いだ方が良いんじゃないか?」


 向かえる目的地が多いという事は、それだけたくさんの領主が返り討ちにするための準備をする必要があるわけで、そんな手間をかけるくらいなら、入り口であるアイスヴァイン領にそもそも入れさせない方が良いハズだ。


「普通に考えたらそうなんだけど、軍拡はとにかく周囲を刺激するからね。多分だけど、それが一番攻め込まれずに済むんだろうね」


 確かに……確実に通る場所だから確実に攻め込まれる場所という事は、逆に言えば攻め込む場合、確実にアイスヴァイン領が出発拠点になるわけだ。もしもここに補給基地として利用出来る難攻不落の軍事拠点が存在するとしたら……周囲の国々はそれに合わせて戦力を蓄える必要性が出て来るわけだ。要はお互いに軍拡を繰り返す事になる。そうなったら、ぶつかり合うのも時間の問題となるだろう。

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