次はドラゴン退治?
「流石にドラゴンだけあって鱗が硬いな」
「ああ、相当弓力が強いはずだが……ほとんど刺さっていないな。かろうじて鱗の間なら刺さるようだ」
「基本的にドラゴンの弱点は眼だと言われているが狙えるか?」
「狙えるがその必要はないな。これだけの数がこの狭いフィールドに集まっていては自由自在に飛び回ることも出来ないだろう」
今フィールド上には七体のドラゴンがいるが、ブレスを吐き出したりするだけで全力で暴れまわるなどということはしてこない。そういうことをすると他のドラゴンにまで攻撃が当たり、仲間割れが発生しかねないからだろう。だったら下手に刺激してそういう事態を招くのもバカな話だ。そもそも障壁ぶち抜いて暴れまわる可能性もある。
「これは圧巻ですね! 数匹のドラゴン達からの攻撃は物凄い迫力です! そしてその猛攻を二人はなんとか捌いています」
「いや、あのドラゴン達は全力で戦ってはいないな……あの種が本気になったらあんなものではない」
「多分それ当事者もわかってますね。あの二人も本気では迎撃しているように見えません」
「まあ召喚獣は倒しても旨味が少ないからな。先程のように戦意を削ぎ落とした方が得策だろうな」
「確かに天蓋選手は一貫して急所を狙っていませんね。最優先で攻撃頻度を下げる事を目的とした攻撃をし続けています」
まあ倒しても意味ない奴を倒すっていうのも不毛だからな。
「正直このまま持久戦を続けて相手の魔力切れをねらうかもしれませんよ?」
「それは考えづらいな……あの二人がそういう消極的な戦術をとるとは思えん」
「しかし少しでも勝率の高い戦法をとっているのも事実ですからねー」
残念ながら持久戦をするつもりはない。魔力が減ってきたのか、オリヴィエからの攻撃に対応し切れてこれなくなってきているからな。とはいえ余り追い詰めすぎると開き直ってドラゴン達を暴れさせる可能性もある。そういう時を想定しておくべきか……出来れば行動の選択の余地を残さず、問答無用に気絶させてくれるとありがたいのだが。




