表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祓ノ遊行隊(旧作)  作者: かとくら(かず)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/13

第四話 開発


私は成林さんと合流した。


「では出発しましょうか」


私は渋々頷く。

 まだこの状況に納得できていないからだ。

 早瀬さんに見送ってもらったけど、やっぱり不安が残る。

けど、挑戦したいっていう気持ちもある。


()()で東京に行くんですか?」


「本当なら、新幹線がよかったのですが、そんな急に予約席は取れなくてですね。なので、車で行きます」


 予約席じゃなくてもよくないか、と思ったが、黙る。


私はまだ成林さんを信用できてるわけじゃない。

 そんな簡単に人を信用したくない。


「では、こちらへどうぞ」


私は車に案内された。


「準備は大丈夫ですか?」


「大丈夫です」


「では!しゅっぱーつ!」


 なんか成林さんだけ盛り上がってるよ。


 私は成林さんのテンションについていけなかった。



 ―――――――――



 車の中。


 私は、あの魔法の詠唱を、省略できないかなって、色々調べてるんだけど、ネットには魔法の情報なんて、ファンタジーの中にしかなくて、めぼしい情報はなかった。


 だから自分で試してみることにした。


「魔法展開」


 魔法陣を展開する。


 目を瞑り、魔法を発動する時に感じたあの感覚を思い出す。


 こんな感じかな。


 《光癒》


 目を開けると、手に光の粒子がまとわりついていた。


 これは……成功なんだろうか。


 試しに、反対の手で少しだけ傷をつける。


 光の粒子を傷に近づけると、あっという間に治った。


 私は、()()詠唱省略を身につけた。


 ……ほかの魔法って習得できないのかな。


 例えば、詠唱を変えてみるとか?


「魔法展開」


 私は魔法陣を展開させる。


 中二病みたいな言葉を並べてみよう。


「祓い清める光よ……光の律に従い、世を解き、全ての神仏に願う。魂よ、輪廻の輪に還りなさい!」


《天ノ浄環、第一式―――光葬》


 すると、車の中が光り輝く。発動しちゃった。


 ……一応、浄化のイメージでやってみたんだけど、大丈夫だよね?


 光が収まったが、特に何も起こらなかった。


「すすすす澄乃さん!今何をしたんですか?!」


 あっ、この感じ怒ってない。興奮してるやつだ。


「……浄化のイメージで、中二病みたいな言葉を並べてみたら、できちゃいました」


「そんな簡単に……」


 なんか、成林さんが呆れてる?


「ところで、今澄乃さんが使えるのは、天ノ上環と、天癒環の二つですね?」


「おそらくそうなります」


 ぶっちゃけ、自分でもよくわかっていない。

 だって、自分で考えた名前だから。天癒環以外だけど。

 うん、我ながらいいネーミングセンスだ!


よし、次の魔法を試してみよう。


「魔法展開」


「風を司る精霊たちよ。天地の理を惑わし、この地に新たな風を靡かせよ」


 《風神録・第一式――神懸風来!》


 ……………………


 全くもって何も起こらない。


「えぇ〜?なんで?」


 私は出したことのない声を出す。


成林さんは何とも言えない顔をして言った。


「それは、相性でしょうね。澄乃さんは、回復と浄化の相性はあると思われますが、風などの魔法は使えないということですね」


私は少しがっかりした。

 せっかく魔法が使えるのなら、攻撃とかしてみたかった。

そんな攻撃対象はこの日本にはいないけど。


「そういえば成林さん。魔法を使うときに、魔法展開というものをする必要ってあるんですか?」


「ありますよ。魔法陣は魔法を簡単に発動させることができるというところと、上級魔法を扱うためのものですね。下級魔法は、仕組みを理解できれば、詠唱無し、魔法陣無しで発動できます」


 つまり、天癒環第一式はもう使いこなせてるってことだね。


「ですが、魔法展開をして、詠唱をすれば、威力が格段に上がります」


よくあるファンタジーものと仕組みは変わってなさそう。


「私はまだ、第一式しか使えないってことですね」


「そういうことですね。練習したら、第一式以降の魔法も使えるようになりますよ!」


「……おそらく、澄乃さんの属性は浄化と回復です。ですので、それにちなんだ仕事が与えられるはずです」


 いつの間に私は仕事をする流れになったのだろう。

 魔法省で色々されるだけじゃないの?



 ―――――――――



 数時間の旅を経て、ようやく東京に着いた。

 東京なんて、人生で初めてだ。


 しばらく景色を楽しんでいると、魔法省本部のある場所にたどり着いた。


 なんか、昔の建物みたいな上品な建物だ。


 私は中に案内される。


 神殿のような場所に着く。


 なんか少しファンタジーっぽい場所に来たな。

 ここで能力とか調べられそう。


 そんなことを考えていたら、神殿は通り過ぎていた。


 ……なんでここ連れてきたの?



 ―――――――――



 ついた場所は、解放的な場所に水晶が神秘的な台に乗っていた。


「これは、魔法適性と、属性を知ることができる装置です」


 やっぱり!ちょっと楽しみ。


 ……だいたい想像できるけど……。


「さわればいいんですか?」


「はい、では、いつでもどうぞ」


 成林さんがgoサインを出したので、遠慮なく触る。


 すると、水晶から眩い光が溢れ出した。


 私の近くに、パネルが一つ浮かび上がる。


 本当に、非現実みたい……


 そのパネルには、魔法の種類と相性が載っていた。


 【回復:72/100】

 【浄化:97/100】

 【水:8/100】

 【火:0/100】

 【風:0/100】

 【土:0/100】

 【光:60/100】

 【闇:80/100】


「こ、これは……予想以上に才能がすごいですね……!」


 確かに、浄化は凄そうだなとは思ったけど、そんなにすごいのかな?


 というか、浄化とか回復とか光とかの属性が高いのに、二番目に高いのが()って何!?


「では、すぐに儀式をしましょう!」


「え?儀式?」


「さあさあ!」


「え!?ちょっと?!」


 私は成林さんに、引きずられて連れて行かれた……



 ―――――――――



 私は今、巫女服のようで、巫女服じゃない、動きやすい服を無理やり着せられた。


 そして、私は今さっきより広く、解放的で、左右に直衣を着て座っている人たちに囲まれている場所にいた。


 私は混乱していた。


 なんでこうなったんだろう。


 一応成林さんに言う言葉を色々叩き込まれたけど……。


――「御伏せあれ」


 周りの人たちが丁寧な礼をする。


 私も一応それを真似る。


「陛下が御臨席なされます」


 陛下?今陛下って言った?もしかして……


 私は頭を深く下げながら、前をチラ見する。


 すごい……!テレビでよく見る人だ。


 と言うか、私これからどうなるの?

 陛下まで来て……

 何かされるの?されないよね?

自分で見てて恥ずかしくなってきた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ