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工業高校はデスゲームに最適です  作者: 霧ヶ峰藤五郎
3章 ノツマキ大陸 Ⅰ 魔族編

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大陸編 2幕 王都ノツマキ


宝玉の在処を聞いた俺達は目を見開いた。

長老が言うには宝玉は王都にあり、

それは一族の宝として保管されてると。


「無理じゃん!」


「そうなのです。無理に等しいです。」


大和のぼやきに便乗する長老。

あ、便乗って違うから。

あの大先輩は関係ないから。

とにもかくにも王都に行かなきゃ話にならない

という事で俺達は

長老達にお礼を言って村を発つ事にした。

出立の時にララを宥めるのに苦労したが

何とかロリコン2人が宥めてくれた。


長老のくれた地図を頼りに近くの村に立ち寄りつつ

王都を目指していく。

これは肌感だがエルフは人間に対してそこまで

敵対心を抱いてる訳でもなさそうだ。

他の種族や魔獣にだけ気をつけろとも伝えてくれたしな。


その後も何ともなく王都に到達。

衛兵も気さくに話してくれ、中にすんなり入れた。

王都に着いて3人がほぼ同時に叫ぶ。


「「「ルグニカじゃねぇか!」」」


いや、もう本当にThe異世界みたいな王都でしたとも。

とてつもなく広い街の中心には広場があり、

ど真ん中に大きな噴水が佇む。

その近くに『ノツマキギルド』と看板に書かれた

冒険者キルドがあったので、

せっかくならと言う事で冒険者デビュー。


冒険者にはシルバー等のランクではなく、

アルファベットのFからSまでのクラスを

使用するそうだ。

ランクとクラスは連動するらしく、

シルバーならE級とランク事になるそうだ。

俺はゴールドランクだったので、

いきなりからD級からのスタートになった。


クラス事に受けれるクエストや依頼が変わるらしい。

それとB級以降、つまりランクで言うところの

ミスリル以降はステータスだけでは行けないらしく、

B級になるためにはB級の魔獣を討伐する必要があるらしい。


大和や塚野達プラチナランクは

それを目指してクエストを探しているらしい。

俺達はまだまだ先だし王への謁見が許されたのもあり、

クエスト関連は後回しにして王城に入る。

玉座に案内され、俺と小川、相良は跪く。

その玉座にゆっくりと腰掛けるそのエルフこそ、

この王都ノツマキの国王。

『ガラム・ノツマキ』である。

チラリと国王の顔を見たが、かなり若く見える。

人間換算で50くらいか?

等と考えていると国王がにっこりと笑い、話し始める。


「よく来てくれた、人の子よ。

して、余になんの用であるか。」


相良が顔を上げ、話を進める。


「今現在、諸事情にて貴殿の持つ宝玉が必要であり、

貸して頂けないかと思い、参った所存です。」


国王が顎に手を添え、首を傾げる。


「宝玉か…他のものであれば…

しかし、よりによって…宝玉か…」


小川が国王の顔を見て、提案を投げる。


「もし貸し与えて頂けるのであれば、

貴殿の願いを叶えて見せましょう。」


「願い…そうさな…」


国王が膝を打つ。


「よかろう。余の国の宝玉を貸そう。

ただし、余の願いは聞いて貰うぞ。」


「何なりと。」


国王の表情が曇る。


「実は………」


__________________________________________


昔々、その昔。

この世は混沌に塗れていた。

各地のヒトや動物が次々に消えて行くのだ。

彼の神はヒト、動物に自身の魔力を与えては、

その力に耐えられず肉体が崩壊してしまうのだ。

しかし、ある日彼の神の与えた力に

初めて適応した人間が居たのだ。

その人間に名は無く、彼の神も気にしなかった。

その人間は自身の力である『闇』を動物や人に

無作為に与えた。

その闇はヒトや動物を魔獣に変えてしまった。

魔獣による襲撃。

唯のヒトが抗うことも出来るはずなく、

ひとつの文明が沈んだ。

その文明は後にアトランティスと呼ばれたものだった。

人間達に闇を与え殺す様を見た人々は、

その人間を沢山の名で呼び、恐れた。


1つは『魔王』

1つは『闇の権化』

そして1つは『深淵の冥王』

と。


そして彼の神はその人間に飽き、

樹木や植物に自身の魔力を与えた。

人間に与えた闇の魔力と正反対の魔力を。

樹木達はその魔力に適応し、魔物に変化した。

そして植物は生きやすく姿形を変え、人を真似た。

後にソレは妖精と呼ばれるようになった。

闇を与えられた人間、光を与えられた妖精。

圧倒的個と弱者の群れ。

ソレら2つは对となる。

__________________________________________


「まだ続く?」


「もう少し。」

__________________________________________


妖精達は光の魔力を与えられた最初の生物として、

誇りを持っていた。

妖精以外にも光の魔力を与えられ、

知能のある魔物が増えた。

それぞれの魔物は自身の国を立ち上げ、

互いに協力し、共存していった。

そのうち、妖精は『エルフ』

豚の魔物は『オーク』

ヒトの子供の魔物は『ゴブリン』と

呼ばれるようになった。

だが、ある日1人の妖精が

冥王から闇の魔力を貰ったのだ。

妖精達の雪のように白い肌は闇で黒くなり、

妖精の魔力は増大した。

その力に魅入られた妖精達は冥王から

魔力を貰い続けた。


次第に妖精達は対立し、肌の黒いエルフは

闇に堕ちた者と呼ばれ、

更には『ダークエルフ』と呼ばれるようになった。

ダークエルフはその魔力による力、

エルフは最初に選ばれた誇りを重んじるようになった。


結果、1万年続く争いが起きてしまった。

今もその争いは絶えず、

近々ダークエルフはエルフを根絶やしにするだろう。

劣等種である『白』を根絶させ、

自身たちが本物の『エルフ』である事を証明する為に。

__________________________________________


「つまり…?」


相良が首を傾げる。

その言葉に王は真剣な眼差しを向ける。


「貴公らには近々起きるダークエルフとの戦争を

手伝って頂きたい。」


成程。

戦力として協力し、無事に勝てば宝玉を貸すと。

そういう事か。

なら、聞かなきゃいけない事があんな。


「その戦争は日時は?」


「6年後だ。」


6年…待っていられるわけが無い。

だが…


そんな事を考えていると王が更に口を開く。


「その戦争さえ終われば我が国の宝、

『深紅の宝玉』を貸そう。」


6年も待てないし、他に宝玉を手に入れる方法を…

ん?『深紅の宝玉』?


「すみません、王よ。

宝玉の名前をもう一度お願いできますか?」


「ん?あぁ。『深紅の宝玉』だ。」


間違い無い。

俺たちが探してる常夜の…ん?待てよ?

そもそも俺達が探してんのは『常夜の紅玉』じゃね?

やらかした?


「やらかしたっぽいなー。」


「ん?つまり貴公らの求める物は我が国の宝では無いと?」


「そゆことっすねー。」


事情を説明する。


「それなら仕方あるまいて。」


なんともまぁ優しい王様だこと。

王様に詫びを入れて冒険者ギルドに着くと、

3人が居ない。

慌てて受付嬢に聞くと、

塚野と清水はデュオで討伐難易度Bの

地ノ龍(アースドラゴン)を倒しに行ったそうだ。

で、問題のキチガイはと言うと…


__________________________________________


『優勝者はァー!?』


大和の腕が持ち上げられる。


『カァァァラァァァ!!!』


大和が鼻から息を吹き出す。

なんか…50人同時に戦う闘技場に出ていたらしい。

命知らずもいい所だ。

3人ともしっかり叱ったが、

驚くべき事も教えてもらった。


塚野と清水はともかくとして、

大和の闘技場も、

歴史のある難易度の高いダンジョン扱いされており、

50人中39人落とせばB級で問題ないだろうという事で

晴れて3人はB級、ミスリルランクに上がった。


そいで、ミスリルランクの恩恵はと言うと、

STR(筋力)+7% 全ステータス10%上昇らしい。

プラチナが5%と7%だったのもあり、かなりの強化だ。

それと、アースドラゴンを倒しに行った清水達から

情報を教えて貰った。


地の果て

果ての大樹の遺跡

そこに眠る龍の名を

焔ノ龍(フレアドラゴン)

焔ノ龍は自身の闇を周囲に放ち

魔物を強化させてしまう

その溢れ出る魔力の出処は終ぞ知り得ず

しかし焔ノ龍はその手に


赤黒い紅玉を握っていたそうな

ほんっとに遅れてすみません

結構長く書きましたが誤字が無いか心配です

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