大陸編 1幕 魔族と人族
エルフっ?!
なんでここに…それに何故日本語が分かる?!
等と頭を回してる内に彼女が再び質問を投げる。
「誰なの?」
その言葉を聞いた大和が少し笑った後、
こんな事を言い出す。
「いやぁ〜悪い悪い。実は俺達は外から来たんだ。
そんで帰り道が分からなくて迷ってたんだよ。」
その言葉に彼女は少し首を傾げた後、
小さい口をパクパク動かす。
「お外の人?もしかして人間さん?」
「おーそうそう。凄いなお嬢ちゃん、賢いな。」
大和が褒めながら笑うと
彼女も「えへへ」と言いながら照れる。
そして少しした後はっとして、
リンゴの入った籠を木の幹に置いた後、
名前を名乗る。
「私ララ!お兄さん達の名前は?」
「この背の高い奴が歩夢。
このガタイのいいやつが翔太。
そんで俺が…あー…カーラだ。
よろしくな。」
「うん!よろしく!」
それを聞いた俺がちょっと怒りながら大和に耳打ちする。
「おい!なんでお前だけ本名じゃねぇんだ!」
それに大和はこれまた怒りながら耳打ちを返す。
「仕方ないだろ!?あんな小さい子に烏丸なんて
難しい名前名乗る訳にも行かねぇだろ!」
「名前を名乗れや!」
その光景を見てたララが
両手で口を抑えてクスクス笑う。
それを見ているのに気づいたのか、
ララが謝りながら話す。
「ごめんなさい。アユムとカーラは仲が良いんだね。」
その言葉に俺と歩夢は目を合わせた後、
二人で笑いあった。
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「いや、俺のセリフ無し?」
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ララに案内されつつ俺達は、
ララ達エルフが住む村に到着した。
以外にもここのエルフさん達は人間を見下したりはせず、
暖かく迎えてくれた。
飯や宿までも用意してくれた。
その事実がどうしようもなく嬉しく、
つい…アイツらに連絡を入れるのを忘れてた。
本当についだから。
申し訳ないとは思ってるから。
いや、ガチで。
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山口視点
「遅い。いくらなんでも連絡が遅すぎる。
10時間は経っている。
まさか…即死トラップだったのか?
いや、フレンド欄の3人はまだ生きてる。
なら考えられるのは…何者かに捕まってるか…
なんにせよ俺達も行くしかない。」
独り言を零す俺に相良が「ぐっちーうるさい」と
文句を言ってきたが俺は無視してクリスタルに触れる。
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「やっと見つけた!」
エルフの村に来てから半日が過ぎ、馴染んで来た頃。
山口達が俺達を見つけて、抜剣したり構えをとったり。
それを勘違いしたエルフ達と、
更に勘違いしてる山口達で戦いが起きてしまったが、
何とか大和が説明して戦いは収まった。
双方を宥めるのに3時間かけてしまったが。
「成程了解。
いきなり斬りかかって悪かったな。」
「仲間が魔族達の村に居たのだ、無理もない。」
長老が山口と和解を進めている天幕の外、
俺達は橋本先輩にドヤされていた。
「お前らな!連絡くらい入れておけっての!」
それに俺達はシュンとして反省を続ける。
「返す言葉もありません…」
「右に同じく…」
その言葉に橋本先輩が呆れたように溜息を吐いた後、
橋本先輩の友達であり、彼女である山田先輩が
橋本先輩を宥める。
そう、
橋本先輩は唯一残ってる女子二人と
行動を共にしてるのもあって、他の3年性から
冷たい目で見られつつ実力は確かなので
高田先輩亡き今、3年生の統率をしている。
俺は同じ苗字なのもあり、橋本先輩のもうひとりの仲間、
『高橋 宙』先輩に微笑んで会釈をすると
ふいと顔を逸らされた。
それにちょっと傷つきながら
上げかけた手を下ろすと大和が耳打ちしてくる。
「振られたな。」
その言葉を聞いて、大和の腹をど突いて黙らせる。
それを見ていた橋本先輩がもう一度大きな溜息を吐いた。
「まぁ今回は許すが2度はないぞ。」
「はい。」
「わかってます。」
「あい。」
と3人が即答する。
こんな時にも呑気な大和をぶち殺してやりたくなったが
とりあえず放置しておく。
話し合いが終わったのか長老と山口が出てくる。
しかし昨日も思ったが長老とか言う割に凄く若く見えるな。
聞いたところによるとエルフは人間の3倍生きるそうだ。
今の長老は146歳。
人間換算で48くらいだ。
まだまだ若い。
まぁ人間換算でも俺達よりは歳食ってるが。
ちなみにララはエルフ年齢で10歳というガチのロリだ。
そんな年齢にロリコン二人は
興奮すると思っていたのだが、
思っていたより無反応だったのを覚えている。
大和曰く、
「ワシは10~14が好きなんじゃ。
ダウナーお姉さんがどタイプだがな。」
とわけの分からない事を垂れていた。
小川もネットミームの拒否るおっさんみたいになってた、
というのはまた別の話。
長老は宝玉に心当たりがあるそうだ。
ついに前進。
前が見えてきた。
お久しぶりです。
霧ヶ峰藤五郎です。
ついに始まりました、大陸編。
泣いて、笑って、怒って…
そんなお話です。
ついてきて頂けると幸いです。




