2棟 11幕 巡る輪廻と闇夜の深淵 Ⅵ
片手直剣 上位スキル
『ウルフスベイン』
空中を舞う妖精が狼を狩る為に編み出した技。
その3枚の刃は狼の爪を模倣し、その主を切裂く。
空中技 3連撃
唐突に全身から炎が湧き出てる大野を見て大和が
何かを言ってるのを見た俺が口元に耳を当てると
細々とした声でこう話していた。
「森羅かよ」
「どうでもいいわっ!」
大和のぼやに突っ込みを入れつつ
大野を見直そうとしたその時、
先程までいた所には大野は居なかった。
慌てて辺りを見渡すと、大野が足から炎を射出して、
その勢いでべズドナの懐に潜り込み、腹に直接魔法を
ぶち込んでいた。
うん、間違いなくどっかで消防隊士やってるわコレ。
だが、それよりもさっきから
火力が倍増どころの話じゃない。
「炎…魔法の応用を…掴んだんだ…多分…たまたまな。」
再生した腕を開いたり握ったりして動作確認しながら今の大野の状況を推察する大和。
「っし。動くな。」
腕取れて1分経ってないよね?
怖いよこの人。
落とした短剣拾いつつ、大野に合わせて
スキルを放つ大和。
「大和っ?!腕は?」
「治った。」
笑いながら大和と息を合わせて
猛追していく大野と大和。
「すごい…」
っとといかん。
ぼーっと見てる訳にはいけない。
俺は剣を握り直し、三連突き技でヘイトを買う。
「てめぇの相手はこっちだっ!」
ディレイ中の俺にベズドナは舌打ちをする。
「チッ。煩わしい。」
大剣を振り上げるベズドナ。
俺がガードしようとすると、
背中に炎を纏ったパンチが入り、奴が少し怯む。
さらにその隙に奴の左首を大和がスキルで切裂く。
イける!
このままならHPを削りきれる!
さらに追い上げるように塚野が剣を投げる。
ベズドナは首を抑えながら塚野が投げた剣を弾くが、
塚野はその弾かれた剣に追いつき、掴む。
「その腕、貰ってやるよ。」
両手直剣最上位スキル『天断』
塚野のスキルにより、空間ごと奴の左腕を切り落とす。
奴が血を吐きながら左腕があった場所を抑える。
「HPも今ので4割ってとこか。
こっから蹂躙だ!」
そう叫んだ刹那、
右手で左手に持っていた大剣を床に刺す。
何をするかと思う暇なく、
奴は傷口に大剣の持ち手をねじ込んでいく。
鍔辺りまでねじ込んでから炎魔法で傷口を焼き、
奴は不敵に笑う。
「ラウンド3だ…」
皆がグロテスクな状況に震える中、
肝が据わってるのか頭がおかしいのか、
左手に持ってる短剣を回しながら笑う男が居た。
誰なのか検討もつかない。
「はっ!その程度のハンデはやるよ!」
大和は跳躍し、右大剣を抑え込む為、乱撃を放つ。
「今だ。はやさん。」
その刹那、颯人の槍投げスキルが奴の腹に直撃。
大野はその気を逃さないようにスキル『炎爪』で
奴の胸に炎を差し込み、爆発させる。
奴はよろけるが、すぐに体勢を戻し、
めちゃくちゃに大剣を振り回す。
その全てを大和が弾く。
もう迷わない。
今しかない!
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大和視点
HPももう1割切ってる!
イける!
そう思い、大剣を大きく弾いたその刹那、
歩夢が大きく飛び上がる。
「ダメだ!歩夢!お前のスキルじゃ削り切れ…」
言い終わる前に歩夢が奴の顔面にブルースクエアを放つ。
ダメだ…ディレイ中に反撃を貰う…
そう思ったが、俺が間違っていた。
歩夢の剣のライトエフェクトが青から黄色に切り替わる。
そのままウルフスベインを放つ。
間髪入れず、クリムゾンスクエア、スターアークと
スキルを繋ぐ。
「スキル…チェイン…」
歩夢がスキルチェインを使えるのはとりあえず置いておく。
だが、ダメだ…それ以上…それ以上繋げたら…
「戻れなくなるっ!」
「せやあああああああああ!!!!」
だが、歩夢は5発目のスキル
ブレイクオブオーダーを放ち、ベズドナの顔面を
2つに割る。
そして、
討伐ウィンドウが出るのと同時に
歩夢はスキルチェインによる負荷のせいで
脳の電子回路がショートして、気絶した。
クエストクリア
『巡る輪廻と闇夜の深淵』
クエスト報酬
+9000000セル
+560000EXP
LAボーナス 「高橋 歩夢」
+90000EXP
月夜の剣
称号獲得
「深淵」 「冥王討伐」「ダークリパルサー」
盟約獲得
「深淵の盟約」
闇攻撃カット率40% VIT20%上昇




