四十一話 別れ
頑張ります
シュッ
その攻撃には明らかに殺気が含まれていた
「ヘイスト」
クロウが魔法をかけてくれる、俺は思考加速もして爺さんが繰り出す心臓への突きを何とか躱す
「ッてめッくそ爺、今殺すつもりで来やがったな!」
「試験じゃ、零、ワシを殺せるか?」
「何言ってる、今日は免許皆伝の習得するんじゃなかったのかよッ?」
「ワシを殺せたら免許皆伝じゃ、できなければ貴様が死ぬだけよ」
な、なんじゃそりゃ、戸惑う俺に爺さんは突っ込んできてその卓越した剣武を振るう
俺はヘイストと思考加速で何とか反応し爺さんの剣を一つ一つ捌いて行く
「ふふッこの程度では一撃も入らんか、良い、良いぞ零、最高じゃ」
「このはっちゃけ爺が引導渡してやるぜ」
俺達の戦いは三十分ほど続いた、その間に何度かチャンスもあった、心眼で見つけた隙にクロウを滑り込ませる、だがそれは誘いで逆に俺が攻め込まれた、そんなピンチが何度かあり、腕や足に切り傷を負ったが何とか命は取られないでいる、、、戦い始めて三十分、そろそろヘイストの効果が切れるころだ、しかし爺さんも体力の残りはそんなに無い筈、最初のころと比べて動きに精彩が欠けていた
「あ、あの、師弟同士で殺し合いは、、、」
俺達の戦いにあっけにとられていたシェリーが言葉をかける、まるでそれが合図だったかのように、俺達は再び激突した
「どうしたどうした、さっきと比べて格段に速度が落ちているぞ!」
「そっちこそ肩で息なんかしちゃって、そろそろ終わりにしてやるぜ」
クロウと爺の剣がぶつかり合う、ギィイイインという嫌な音がして爺の剣がちょっと砕けた
爺はぶつかり合いは不利と感じたのか、細かい斬撃を幾つも繰り出して来た
俺はその斬撃の一つ一つを丁寧に捌いて行く、そして逆に爺の体幹に切り付けるようにクロウを振るった
ガキンという音がして爺の剣が完全に砕ける、チャンスだと思って爺に最高の一撃を浴びせた
「秘奥儀、無念無想」
なんと爺は繰り出されたクロウを両の手で挟むようにして止めてしまった、俗にいう、真剣白羽取りだ
俺は驚いて動きが一瞬止まる、そのすきを逃さず鳩尾を蹴り飛ばされた、最悪なことにクロウを離してしまった!
爺は持っていたクロウを遠くに投げ捨てると、これからは素手でやるかと言ってきた
「いいか零、師が弟子に送る最後の言葉じゃ、、、「素直になれ」、、、いくぞ」
訳が分からず戸惑っていると、爺が隙の無い構えと独特の歩法で迫ってきた
「クロッ」
「させるかッサイレス(沈黙)」
クロウを召還しようとしたが、声が、出ない、クロウの方も俺を召還しようとしているが空しくカタカタと鳴るだけだ、ッと爺が目の前まで来てる
お待たせしました




