四十話修行
頑張ります
「心を素直に真っ白にしろ!」
「はいッ」
俺は改めて爺さんの弟子になり、木々生い茂る森の中で修行をしていた、ルーと多摩は付いて来てはいない
何か邪神を倒すための修行をそれぞれの国に帰ってするらしい、再会は一年後にした、強くなるためとはいえ此処で一年使うのは、邪神が力を取り戻してしまうとシェリーは心配していたが、此処でしっかり強くならないと結局邪神に殺されると説得した、現在この森にいるのは俺とシェリー、そして宮本武蔵と名乗った爺さんだけだ、爺さんの修業はとても辛く厳しいものだった
まず、日が出る前にたたき起こされ、木刀で素振り三千回、ちょっとでも形が崩れるとやり直し
次に朝食をとった後木刀での試合百回、途中でぶっ倒れるとシェリーが回復魔法で治療即座に試合再開
昼食をとった後は真剣での試合三十回、数は少ないが本気でくるので木刀での試合より百倍疲れる、これも、腕とか足とか切られまくってシェリーが治す
最後に夕食をとった後は型(決まった動きをする)をやり寝る
こんな生活を半年ほど繰り返した
「坊主、飲み込み早いのう、何か秘密でもあるのかい?」
俺はしばらく考え答えた
「多分アビリティーの「天才」が関係してると思う、上達速度が上がるんだ」
「ほう、上達速度が、、、一年ですべてを伝授させてくれと言われた時はどうなることかと思ったが、案外何とかなるかもしれん、ならばもう少しきつめで行くか」
「勘弁してくれよ、これ以上きつくなったら俺死んじゃう」
勘弁してくれなかった
まず早朝の素振りが五千回になり、木刀での試合もより実践的になった、更に真剣での試合も目隠しをしながらとか、一日中川の中に入って水の流れを読まされたりした、大変だった、物凄く
だが、効果はあったようだ
一年がたつちょっと前
「其処まで、勝負有り!」
シェリーの掛け声で構えを解く、結果は、俺の勝ちだった、
「たった一年でわしから一本取るとは、坊主のアビリティー「天才」はほとんど反則じゃのう」
俺は何も答えられなかった、今の俺の姿はクロウを杖にしてやっと立っている、そんな感じだ
「すごいです零ッあの剣星から試合とはいえ勝っちゃうなんて、これなら邪神も何とかなりそうですね!」
「ああ!、ぶっちゃけ俺と爺さんがいれば邪神も何とかなりそうだぜ」
「盛り上がってるとこ悪いが爺さんはこの森から出られないぜ」
「?どお言うことですかクロウ」
「ほッほッほ、気づいておったか」
「???」
不思議そうな顔をする俺達に向かって爺さんが説明する
「実はな、わしの寿命はとっくに尽きておるのよ、ただこの森には結界が張ってあってその中の木や虫たちの生命力を少しづつ分けてもらうことでぎりぎり生きておるのじゃ」
「なッじゃあ、邪神の討伐には?」
「参加できんの、すまぬと思うが」
俺達は何も言えなかった、爺さんの話によると一日二日なら外に出ても平気らしい、だがその分身体能力はすごく低下してしまうのだとか、最後に爺さんは明日免許皆伝の試合をするといって家(爺さんが建てた)の中に入っていった、
「爺さんが来れないならしょうがねえ、俺達でやるしかないな、クロウもいるしまあ何とかなんだろ、この一年で俺超強くなったし」
なんてったってあの宮本武蔵に稽古つけてもらったんだ、大丈夫、俺ならやれる
俺は、邪神を倒し英雄になった自分を想像しながらウキウキと家の中に入っていった
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