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TY50

その吊るし上げ事件は、以前話したけど

僕が女の子を叩いた、と言うもので


大袈裟に女の子が学校を休んだりしたので

クラスで話題になった。



それは、大した事ではない。


給食の牛乳を貰うのに、みんな並ぶ。



んだけど、その、団地住まいのサラリーマンの娘、鈴木さんは



友達が列の前にいるから、そこに割り込んだ。



それを、当番だった僕は注意したら

無視しようとしたので、手で押した。



大袈裟に喚くから叩いた。



それだけのことなのだ。




単に我が儘な女の子なので、可愛くもない。



それで、その時は国語の授業だったのに


若手のモテない教師、半田(弟)。



チョークをカッコつけて投げて、投げ返してあげたら逆上して殴る単純な男。


今なら懲戒解雇だろう。




(3年にお姉さん教師がいるが、そちらはまとも。)




僕の事を吊るし上げようとして、差別発言をしたのだった。



そんな時の正人は立派であった。




困難に立ち向かう僕、と言うのは


要するに、教師の暴力にも負けない、と

言う意味なのだろう。




正義感のあるところはさすがで



諭同様、女の子にも人気があった。







ただ、担任の中野先生は事の次第を聞き



ひとりで鈴木の家に行き、上手く解決してくれた。




僕には「暴力は遺憾が、考えは正しい。

だが親は子供が可愛いから、お前はただ

謝ればいい」と

筋を通すあたりは当時の人らしい。




その時、諭が一緒に謝ってくれたんだ。



僕は感涙した記憶がある。







後々も、僕は黄色いTY50で

河原を走ったり。


トライアルなので、土手を登ったり

窪みを走ったり。



この河原は、車両立ち入り禁止なので



若者がモトクロスをしていた。



勿論、今なら違法と言われるが

当時はのんびりしていた。





そこで、僕はTYでトライアルをしていた



橋の上に、白いカローラ(KE10)。


片岡先生である。


ドアを開けて降りてきて(怪我するなよ)と言う視線で見た。



でも、学校には何も言わなかった。




そういう時代である。


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