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principle

朋ちゃんは、そんな僕のことを「自由でいいね」と。


自由になれない、気持ってなんだろう?よくわからない僕だった。



ーーーあたし、朋はね。

私生児だったの。お父さんがフリンして。

前の家を出て、片瀬に。


だからーーーー。




そういう悩み、なんて


僕には、なんでもないことに思えるのだけど。



それを知らされるのはずっと後で。

僕は「なんでもないよ、そんなこと」と、

言うのだけど

大人になってからの朋ちゃんは、もう

なんとなく、僕にひけ目を感じてるみたいだった。

(その理由は、もっと後にわかるのだけど)。





朋ちゃん、好きな男の子の事は平気で僕に言うのにね。

(ふつーは言わないらしいけど、僕らは平気だった。

しんちゃんは蓮池さんが好きと言うし。初美ちゃんは

サッカー部のしみけんが、とか。

平気だった。なんでだろ?


そういえば、やまこーみたいに隠すと

後でバレて、からかわれるのだけど

僕らは平気で公開するので、からかわれる事もない(笑)。





さて、僕らは音楽ばかりやっていたわけでは、もちろんない。



ちゃんと授業も出た。

2年F組の教室は、2階の真ん中で

ちょうど、正門の真上にあるから

道路がよく見える。

窓際の僕は、冬はいいが

夏は暑い。


今よりは涼しいけれど、クーラーなんて

普通の家にはない時代である。


学校にクーラーなんて無かった。



夏の日の恋、なんて

まあ、涼しいリゾートのお話(ヨーロッパだから、寒い。北海道くらいかな)。くらいに

思っていた。



暑い夏の日は、それなので父のクルマに乗るのが楽しみだった。

カークーラーは、トヨタクラウンには標準だったように思う。

うちにあったクラウンは、4台かな。

全部、スーパーサルーンで

紡錘型[MS60]

深緑メタリックの4ドアセダン、AT。

ナンバーはま59-35だった。


これがよく走る車だった。

1キャブレターだったけど、排ガス規制前なので

元気な110ps。


海辺へ泊まりに行ったりしたのもこの車。


増車したのが臙脂色の2ドアハードトップで

これがEFI、ATの135ps。

かっこよかったが、後で聞くと

おメカケさんに乗せてたらしい(笑)。


ナンバーはち835。



まあ、父は高校野球=>社会人野球と行ったような人で

ピッチャー。

まあ、だいたい末路は似ている(笑)が

エンジニアでもあったので、その才能を生かして

会社を始めたという人。なのでお金はあったらしい。




モデルチェンジして、クラウンは[MS90]になったので

買い増し。



前の2台は会社で使ってたらしい。


一台目は紺メタの4ドアピラードハードトップで

AT。EFIだけど排ガス規制で130psに下がった。

走りはあんまり変わらない。

ピラードHTって、アメリカの規制で

横転した時に危ないって事で、付けたらしい。


ふつうのセダンでいいのにな、なんて僕は思った。



もう一台はやっぱり臙脂の(これもおメカケさん用らしい)。

仕様は同じ。

ナンバーは66-35だった。



贅沢な暮らしをしていると僕は思わなかったけど。

そんなものらしい。




後々、父は政界を目指したりしたが

お定まりで、末路は哀れ。


おメカケさんの子供を認知させられて

養育費を払わされたりして。


別に、なんとも思わなかったけど。



それなので、朋ちゃんが僕を自由、って言ったのは

彼女の空想。


そう見えるってだけだ。



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