表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/82

アンサンブルの妙

中山は、音楽室で

ブラスバンドのメンバーに


「やってみたいんだ。これなら曲を

変えなくていいし、燃えよドラゴンは

野球部の応援でやったし」と言うと



面白いね、と

低音パート、もちろん僕もいる。



「これなら、アレンジ違いの新世界から、だもんね。」と、バンドはみんな楽しそう。



元々、音楽好きってハッピーなのだ。




そもそも、コンクールで優勝を目指す、なんて

目的のあるクラブじゃないから

楽しそうな事の方がいいと

みんな思う。




「よし、じゃ決定。でも、本番まで

黙って居よう。驚かせてみたいから」と

中山は楽しそう。



「練習はどうするの?」と

オーボエの高島。



小柄でお下げの子。




中山はにっこり「先生がいる時は、普通の新世界。で、いない時は[燃えよ新世界]。」




まあ、パートが分かれるだけで

ふたつの曲は、みんな演奏済みだから

どうって事はない。



まあ、僕としんちゃん以外はね。



僕はまあいいけど、しんちゃんは

少し大変かな??





隣のしんちゃんに聞くと「まあ、出来るとこだけ」




すっかり、恋のお悩みは忘れてたいるようだ。

それが目的だったのに、えらい事になった(笑)。







秘密の練習は続いた(笑)。




でも、しんちゃんは元々未経験だから


特別に感嘆にした、ベース音だけの

譜面を中山が書いて。


「難しいと思ったら吹かないでもいいし。

元々、コンクールでやろうなんて思ってないんだ」と、中山。



そうは言っても、それで中山、気持ちが

納得するんだろうか(笑)。







でも、漏れる音で

たかたか先生は、なーんとなく気づいていたし




「なんだか、面白い事をやってるな、あいつら。」



音楽の勉強になるのだから、いい事だと

放任。



教育しなくても、自分で覚えるなら

そのほうがいい。



そう考えた。「ま、問題にはなるまい」





と、にこにこ。








さて、時は流れてコンクール予選。



市の地区大会だから、ここで

中山があの曲を(笑)演奏しても



問題になる事もない。







市民文化センターの小ホール。



「結構大きいね」見たことない人は

感想。




ステージから見ると、また違う。










さて、本番。





大岡山の順番がやってくる。






ぞろぞろと。様々に

ワクワクしながら(笑)


譜面をふたつ持って(笑)。






さて、本番!




アナウンサーが話す。

「大岡山中学校、曲は[新世界から]」




まばらな拍手の中(笑)僕らは

いたずらをする子供のようにワクワクして



燃えよ新世界!のイントロを吹いた。



でも、たかたか先生は平然と

している。




むしろ、ざわめいたのは観客席の方だった。





なにせ、クラシックの名曲のはずが



アルゼンチンの作曲家

(まあ、巨匠だが)



ラロシフリンの、アクション映画の有名なテーマが流れたのだから(笑)。



しかも、[新世界]と編曲されている。





観客席は、驚いてたが



でも、中山の編曲に驚いた様子だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ