第17話「1億5000万年前の金属パイプ」――バイゴン・パイプ(Baigong Pipes)
中国青海省、柴達木盆地の東部に位置する白公山(Baigong Mountain)。乾燥した岩山の洞窟や砂岩層の中に、まるで誰かが意図的に埋め込んだような金属パイプ群が大量に存在しています。
この遺物はバイゴン・パイプと呼ばれ、1990年代に地元住民が発見したことで世界的に注目を集めました。パイプの直径は数ミリから数十センチまで様々で、
•直線状のもの
•枝分かれしたもの
•砂岩の奥深くに埋まっているもの
•地表近くに露出しているもの
など、多様な形態で確認されています。
(バイゴン・パイプの実写。赤褐色の砂岩の中に規則的に並ぶ金属パイプ群
以下。画像は全てInstagramの画像置き場に載せました。https://www.instagram.com/p/DZRGeKun-w8/?igsh=MW1kOG9mMzI0bWJuMA==)
2002年に中国の科学者チームが本格調査を行い、
•パイプの主成分は酸化鉄、酸化ケイ素、酸化カルシウムなどを含む合金
•一部のサンプルは約15万年前のものと年代測定された
という報告が出されました。しかし、この年代は地質学的には極めて古く、当時は人類がまだ存在していない時代です。
主流の科学的な見解は以下の通りです:
•自然形成説(パイプ状の鉱物が堆積してできたもの)
•古代の人間が作った可能性(ただし年代が合わない)
•現代の工業廃棄物が埋まった可能性
一方で、オカルト・古代宇宙飛行士説の支持者は、「高度な古代文明(または地球外文明)の工業施設の残骸」「1億年以上前に地球を訪れた知的生命体が作ったパイプ」と主張し、世界中で大きな議論を呼んでいます。
(クローズアップ写真。砂岩に埋まったままの金属パイプの断面と配列がはっきり見える)
現在も白公山周辺ではパイプの露出が続き、一部は観光地としても開放されていますが、本格的な発掘・研究は限定的で、多くの謎が残されたままです。
バイゴン・パイプは、「地球の歴史は私たちが知っているよりも、はるかに奇妙で複雑だったのかもしれない」という可能性を、静かに、しかし強烈に突きつけてきます。
1億5000万年前の砂岩が、現代の私たちに投げかける金属の問い——その答えは、まだ岩の中に眠ったままです。
※このエピソードは実在の報告と現地調査に基づいています。




