夢見た自由は遠すぎて

【5/30 第一章が終わりました】
【6/1 第二章スタートです】
　”生徒会則”とは、花梗高等学校で採用された独自のシステムである。生徒会が不定期に発行する生徒会則に従わなければ、強制退学となることも――――
　舞台は"自由"を掲げる新設の高校「花梗高等学校」。
　入学試験は存在せず、学費も無料、卒業後の進路も保証するという。
　主人公カエデは姉の勧めで、そんな夢のような学校に入学することを決める。
　しかし、入学式前に生徒会則により、とあるルールを提示される。
　それは「入学式が終わるまで生徒同士の会話は禁止」という普通とはかけ離れた内容だった。
　入学後には「自分の本名を知られてはならない」や「クラス代表と副代表は生徒会が指名する」などの生徒会則が出され、挙句、先生からは「学校に来なくても問題ない」と言われる始末。
　後にカエデたちは生徒会則の本当の恐ろしさを、自由との程遠さを、その身で味わうことになる。
「お前らに一つアドバイスをしてやろう。私は思うのだ。この学校は世界で一番自由な学校だと」
【5/29 日間推理ランキング５位ありがとうございます】