一節ノサン
火事から数時間後…
ケーサツに保護された草月達は…な、展開です、
後半には新キャラくんが登場、
その新キャラくんは優香の怒りを買っちゃいます(>人<;)
現在の時間は既に夜の11時を回っており、
街も真っ暗な静けさに包まれて居るだろうとき、
私と草月は最も近くにある警察署に保護と報告を受けて居た。
「捜査の結果あの火は放火だと言う事が分かりました、おそらく能力による発火でしょう」
私にその事を教えてくれたのはお腹周りが心配になる中年の男性警官だ。
その隣にはまだ若い警官がいて私の事を睨んできて居る。
草月は私の隣で一緒に座って、報告を聞いて居るがおそらく内容は理解できていないだろう、
と言うより、生まれて育った家が焼けたのであれば当然か…
ここは警察署の中にある一つの小部屋、
私たち姉弟を隔てる白い簡素なテーブル以外に突筆する様な家具も無い寂しい部屋だ。
相手は中年の刑事と、その見習いの様な若い刑事、何故だかさっきから私の事を睨んできて居る。
惚れられたわけでは無いらしい事は確かだ。
「犯人はおそらく反勇者派の者だと思われます、失礼ですが優香さん…あなたの能力は?」
その若い刑事が後に続ける、
漸くこの刑事が私の事を睨んで居る理由がわかった。
こいつは多分勇者信者なのだろう、
それも病的なまでに、
だから勇者の父親を持つにも関わらず、そのチチオヤに対し反感をもつ私をこいつは面白く思っていない。
さらに、私の事をどうやら犯人だと思っている…
と言うより半ば決めつけて居る様だ。
私のアリバイをすっ飛ばして能力を聞いてきて居る。
順序が全くと言っていいほど逆では無いだろうか?
「『サイコキネシス』です」
これが私の『エリコ』に次ぐもう一つの能力、
普段は此方の方を自分の能力だと言っている。
これで私の疑いと晴れるだろうと思いきや、
この若い刑事は飛んでもない事を言う。
「と言う事は優香さん…あなた、火のついた物を自分の家に投げ込む事も可能ですよね?」
あぁ、神よ…この者の愚かさを何といたしましょうか。
それだとさっきの能力によって発火したと言う報告に矛盾する、
どうしても私を犯人として扱いたいらしい若い刑事は睨む事をやめず、
むしろさっきよりも強い調子で私に問いかけてくる。
「優香さん…あなた、家に火がつけられたと思われる時間、一体何処にいましたか?」
漸く私のアリバイを確認しにきた、
私はふと中年の方の刑事を見ると、彼は申し訳なさそうに私の顔を見た。
どうやらこの若い刑事の反勇者派に対する犯人として決めつける態度は今に始まった事では無いらしい、
今日は長い夜になりそうだ。
「その時間は教会に居ました、そして私の能力は目の届く範囲にのみしか及びません…」
「きょ、教会⁈あ、あんた教会なんて物に行ってんのか!」
教会なんてとは何だ、
それに私が何処に行こうと私の勝手だ、
全うな国民の自由を束縛する権利は警察に与えられて居ただろうか?
「ますます怪しい…警部!こいつを重要参考人として…いえ!逮捕状を申請するべきです!今すぐにも、何ならボクが言ってきましょうか?」
若い刑事は私を失礼にも指差しながら上司である警部に言う。
どうやら私の逮捕の決め手は教会に言って居た事らしい、
いつから警察は異端審問の役割を担うまでになったのだろう。
司法は正しくあるべきなのでは無いだろうか、
こいつも嫌いだ…阿久津と同じ目で私を見る。
「まぁ、まて、まだ優香さんが犯人ダナンて決まって居ないだろう、君は前も言ったがもっと公平に見る目を養うベキだよ」
今にも逮捕状を申請しようと部屋を走り出しそうな若い刑事を宥めてその警部は私に謝る。(その時に若い方が舌打ちしたのを聞き逃さ無かった)
「では改めて優香さん…教会と言いましても何処の教会でしょう?場合によっては見えない事も無いでしょう?」
その言葉からは明らかに私を疑って居る空気は無かった、
おそらくこの若い刑事を納得させるために言ったのだろう。
しかし若い刑事は「警部も疑って居る!」などと勝手に希望を見出し、
再び私をにらめつける事に専念しはじめた。
「家から2キロ程離れたところに在る教会です、カトリック系の教会でして…私も憚れながら足を運んで居ます」
私は念のためにその教会の名を告げる、
そうしたらどうやら警部の方は知っていた様で納得してくれた。
此方の警部の方は理性的で良かった、
此方も勇者信者だったなら私は今ごろ裁判を決意して居た事だろう。
若い刑事は十分名誉毀損で訴えられそうな物なのだが、
「ありがとうございました、あの教会でしたら私にもなじみ深い物ですよ…では、草月さん…」
「警部!『御子殿』があの様に卑しい放火魔のはずが在りません!逮捕するべきなのは此方の魔女を…」
この話しを遮る行動にはいい加減此方の警部もキレたらしい、
対には胸ぐらをつかんでしまって居る。
「てめぇの母親はどんな礼儀をてめえに教えてきたんだ…?最低限ヒトとヒトが喋ってる間には自重しろって言われなかったのか?」
物凄い剣幕で胸ぐらをつかまれて居る若い刑事、
その放心している表情に目を開けながら気を失っている様にも見える。
そしてそれだけ言うと若い刑事と共に中年の警部は座り直し、
再び草月に話を聞く。
先ずはアリバイだが、
どうやら草月は本屋に帰ってくる最中に自転車がパンクし、
歩いて帰ろうとしたところ私に出会ったと言う。
それだけを確認すれば十分なのか今度は阿久津の最近の様子に変なところは無かったかを聞かれた。
どうやら阿久津の能力の『パイロキネシス』によって自分で燃やしたのでは無いかと疑って居るらしい。
是非そうであって欲しい物だ。
「変わった事?えーと、今日はなんか「速く帰ってきてくれ、話したい事が在る」って言われた…ました」
最後に敬語に直す草月、
私にも聞かれたが草月と同じ事だと話して置いた。
「ところで阿久津さんは大丈夫…ですか?」
これを聞くのは勿論草月の方、
私からすればヒトを呪うなんて事はしたく無いが、死んで居て欲しいところだ。
「正直芳しく在りませんな、命に別条はないのですがまだ意識が戻りません…もしかしたらこのままかも…との医師のみたてです…」
「そ、そんな…」
ショックを受けたのか私にすがる様な目線を送ってくる草月、
私はただその情けない眼差しを眺めているだけだった。
そしてその時、
また、私にとって大っ嫌いな人物が現れた。
「冷たいな…姉なんだからもっと弟に優しくしてやったらどうなんだ?」
現れたのは阿久津と同じぐらいの年の男で、
シャツの上からでもわかる隆起した筋肉を持つダルマだ。
こいつは五十嵐、
嘗てチチオヤや阿久津と共に『魔王』を退治した英雄の一人だ、
勿論こいつも熱狂的な勇者信者の一人で、
たまに家に来て阿久津と泥酔する程酒を呑む大迷惑な奴だ。
そして更に困ったこた事におとうとの草月がこの筋肉ダルマに懐いてしまっている。
「あ!五十嵐さん!」
「よぅ、草月、でっかくなったな!前みた時に比べて男らしくなっるぜ?」
前きた時だと?
半年前に酔っ払ってうちのリビングに大量にぶち撒けた挙句、それを私に処理させた時の事か?
しかもそれを酔って居て忘れて居たと抜かして、反省もしなかった時の事か!
「しかも優香も!偉く美人になったじゃ無いか?将来は伊万里ににて美人か?」
最初に言っておく、伊万里とはチチオヤの名前だ、
こいつら『英雄』共は決して私のお母さんの…ママの話をしない。
するとしたならば義母の話ばかりだ、
つまり、こいつらは私が既にその事を知っている事に気がついてはいない。
バカばかりだ。
「そんな事は良いです、何をしにきたんですか五十嵐さん、お酒もなければ阿久津さんも居無い、こんなところに…」
何故漸く阿久津の顔を見なくても良いと安心したところで五十嵐の顔なんか見なければいけないのだろう。
こいつらはこぞって私をいじめたいのだろうか?
「そんなつれない事ゆーなよな優香、今日はな、お前達を引き取りに来たんだ!」
引き…取り、に?
ふ…
「巫山戯ないで下さい、何故我々が貴方に引き取られなければ成ら無いのですか?私は既に生活費は自分で…」
「そうか、だけどもう大丈夫だぞ、俺がお前達を養ってやるからな?それに草月!バンバン鍛えてやるぞ!」
ふざ…けるな…
またお前達は私の…私達の人生を狂わせるつもりか…
そうやって草月をチチオヤの様に作り変えて行くつもりか…!
「何故…我々が貴方に…」
「だから大丈夫だって!な?そんな警戒するなよ、俺だって別に金に困ってるわけじゃ無いし、あ!それに年下には興味無いからな」
この…脳筋がぁ…!
誰がそんな事を心配していると言った⁈
誰がそんな事を聞いた!
何故漸く阿久津から開放されたとおもったら貴様に束縛されなくては行け無い⁈
勝手に草月の生き方を操作されなければ行け無い⁈
私達はお前達のおもちゃじゃないし、
草月は『勇者の息子』以前に一人の宮野 草月だ!
私は最早怒りで頭の中が真っ赤になっていた、
それが大罪の一つだと気づけない程度には血が登って居た。
私は羊飼いを打つ。そして羊の群れは散らされるであろう
若い刑事いいキャラしてるなぁ…
書きやすかったス(^◇^)




