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七節ノサン

五十嵐さん目線です

短いです。


☆五十嵐さんの目線☆


「優香、焼酎のおかわりあるか~?」


俺は食事の時でも無表情に物を口に運ぶ優香におかわりをお願いする。


優香は俺の事を一瞥した後になにも言わずに台所の方へ消えた。


そこで俺はふと思う、

優香は台所に立っている姿がよく似合う。


それは優香の母親……

美佐渡の事が在ったからだろうか?


美佐渡は常に幼馴染である伊万里に一途な女だった……

どんなに俺が想いを伝えても、

俺の想いを知って居ても振り替ってくれる事は無かった。


まぁ、それは仕方が無いと思う、

あいつらは幼馴染だった、

最初から俺の付け入る好きなんか無かった。


……俺が最初に美佐渡に会ったのは高校に上がった時だった、

中学生の時に受験に失敗し、

仲間達が多く進学して行く中、

俺の時は止まって居た。


そして、次の年に俺は、地域にある中でも有数のバカ校に入学で来た。

だけど……周りは知らない奴ばかり、右も左も分からない、

俺の時は動き出す事は無かった。



だけど……そんな俺の止まった時は再び動き出した。


ーー「始めまして、ごめんねイマリの馬鹿が迷惑かけちゃって……」ーー


それが美佐渡、

俺にとっての、最初で最後の、

恋。


「はい、五十嵐さん……」


そっと置かれたコップ、

ゆっくりと元の席に戻り箸を取る優香、


その一つ一つの挙動に美佐渡を感じる、

さすがに親子か……


俺がじっと見ていたせいだろうか、

優香が少し居心地悪そうにして居る。


「あぁ……わるかったな」


そうはいっても俺はどうしても優香を見続けて居た、

横顔はとても良く美佐渡に似ている。


だが、目は……

父親、伊万里にそっくりだった。

草月よりも目だけは似て居るだろう。


そこが、どうしても辛い、

もう、俺にとっては過去へと過ぎ去ったはずの思い出だからだ……


優香は多分、俺が草月しか見ていないと思って居るだろうが、それは違う……


「あ、姉ちゃん、俺もご飯おかわり!」


草月から茶碗を受け取る優香、

めんどくさそうにため息を尽きながら再び厨房へと消えて行く。


懐かしい思い出……

再び取り返したい、

そう思った心は本当だから。


美佐渡……

早く、帰って来てくれよ……





次回は大学にはいる阿久津さんと円城寺さんかな?

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