第20話。……ダンジョンコア?!
ルナウの後に続いて出た外は、広い空間になっていた。
その広さにぽかんと口が開く。もしかすると、ダンジョン横の出張所より……いや、ウィンドブレイクのギルドよりも広いかもしれない。
ドンッと背中を叩かれ、ハッとする。
隣を見ると、ルナウが楽しそうに笑っていた。
「ビックリするのはまだ早いって!
でもたしかにビックリするよな。メトラもはりきったなぁ」
「……はりきったってなにが?」
その言葉に首を傾げると、ルナウはなんでもないことのように言ってきた。
「さっきまでこんな空間なかったからさ。
いや、ほんとすげぇよな」
「…………は?」
なんですと?
唖然とする俺を見て、ルナウは肩をすくめた。
「さっきまで通路だったんだよ。それがコレだ。
はりきったに決まってるだろ」
「え、いや……は?」
さっきまで通路だった? 嘘だろ?! ただの広い場所になってるじゃん!
「『はりきった』レベルじゃねぇだろ?!
どんなボスだよ!」
おもわず叫ぶと、ルナウが「は?」と声を上げて目を丸くする。
「メトラはボスなんかじゃねぇぞ?
……いや、でもある意味ボスなのかな?」
そう言って、今度は口に手を当てて考え出す。
いや、そうじゃなくて……!
「こんな地形変えられるようなモンスターがいるってのかよ、ここには!
それがボスじゃねぇってどういうことだよ!!」
「? メトラはモンスターじゃねぇぞ?」
「モンスターじゃなきゃなんだってんだよ! こんなことできるのおかしいだろ?!」
「いや、おかしくないって!
だってメトラはダンジョンコアなんだからさ」
「…………はい?」
(……ダンジョンコア?)
聞いた言葉が理解できない。
ぽかんと口を開けば、ルナウがハッとしたように口を押さえた。
途端に、
「ぎゃん!!」
結構大きい岩が落ちてルナウの頭を直撃した。
バタリと倒れたルナウに、俺はなんの反応もできなかった。




