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廃材鎧でスラムを出る ~最底辺に転生した元軍属の素材専門家、捨てられた素材から魔導鎧を造る~  作者: ジャクロの精霊


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第8話 足りないのは力じゃない

壊れた魔導鎧の胸部。

 ひび割れた黒い結晶の前で、レオンはしゃがみ込んでいた。

 隣ではリシアが杖を構えている。

「もう一度やってくれ」

「はい。でも少しだけですよ?」

「ああ」

「絶対に触らないでくださいね?」

「分かってる」

「勝手に外したりもしないでください」

「分かってる」

「本当に?」

「……信用ないな」

「今までの行動を思い出してください」

 何も言い返せなかった。

 リシアは小さく息を吐き、杖の先を魔導鎧の胸部へ向ける。

 淡い金色の光が広がった。

「魔力反応は?」

「弱いです。でも、まだ残っています」

「どこを通ってる?」

「待ってください」

 リシアが目を閉じる。

 レオンには魔力そのものを感じ取ることはできない。

 だから、彼女に頼るしかない。

「胸の中心から……右肩。そこから肘の方へ流れてます」

「左は?」

「ほとんどありません」

「腕がないからか」

「たぶん」

 レオンは魔力経路を見る。

 細い青い線。

 途中で何度も分かれ、再び繋がっている。

 自分が作った腕とはまるで違う。

 レオンの右腕は単純だった。

 魔石から魔力を流す。

 手。

 手首。

 肘。

 すべてへ。

「……そういうことか?」

「何か分かりました?」

「まだ仮説」

 レオンは自分の右腕を見る。

 魔石は空になっている。

 だが構造そのものは壊れていない。

 昨日までなら、それだけでも十分な成功だった。

 しかし。

 実戦では数分。

 それでは使えない。

「帰るぞ」

「もういいんですか?」

「ああ」

「魔力炉は?」

「今は触らない」

 リシアが目を見開いた。

「……何?」

「いえ」

「その顔やめろ」

「成長したなぁ、と」

「子供扱いするな」

「危ないものをすぐ触らなくなったのは偉いですよ」

「十五歳に言われたくない」

「私も十五歳ですけど、危険な魔力炉を分解しようとはしません!」

「まだ分解してない」

「『まだ』って言いましたね!?」

 レオンは立ち上がった。

「先に自分の腕を調べる」

「どうやって?」

 レオンはリシアを見る。

「お前に手伝ってもらう」

「……」

「何?」

「いえ」

 リシアが少しだけ嬉しそうに笑った。

「分かりました」

◇

 スラムへ戻った頃には、昼を少し過ぎていた。

 レオンの小屋。

 机の上に二本目の右腕を置く。

 魔石には予備として持っていたものを取り付けた。

「始めるぞ」

「私は何を?」

「魔力を見る」

「またですか?」

「ああ」

「今度は変なところを突然繋げないでくださいよ?」

「今日はしない」

「今日は?」

「……なるべく」

「帰りますよ?」

「冗談だ」

「あなたの冗談、分かりにくいんです!」

 リシアは椅子に座った。

 レオンが右腕を装着する。

「流す」

「はい」

 魔力を送る。

 青い線が光った。

 手。

 手首。

 肘。

 肩。

「どうだ?」

「流れてます」

「全部?」

「はい」

「拳だけ握る」

 レオンが指を曲げる。

 ギギッ。

 補助機構が動く。

「今は?」

「……同じです」

「同じ?」

「はい。手のところが少し強くなりましたけど、肘にも肩にも流れてます」

 レオンの手が止まった。

「肘は動かしてない」

「でも流れてます」

「肩も?」

「はい」

 レオンは右腕を見る。

「もう一回」

 今度は肘だけを曲げる。

「手は?」

「流れてます」

「指は動かしてない」

「でも魔力は来てます」

「……なるほど」

 リシアが首を傾げた。

「何が分かったんです?」

 レオンは紙を引き寄せる。

 線を描く。

 一つの魔石。

 そこから伸びる一本の経路。

 そして複数の関節。

「全部に流しっぱなしなんだ」

「それって……」

「無駄だ」

 拳を握るだけなのに。

 肘にも。

 肩にも。

 使っていない機構にまで魔力を送り続けている。

 ゆっくり動かした時には、それほど問題にならなかった。

 だが実戦。

 走る。

 掴む。

 防ぐ。

 瞬間的に大きな力を使う。

 そのたびに必要のない場所へまで大量の魔力が流れる。

「だから減るのが早かった」

「じゃあ、大きな魔石にすれば――」

「駄目だ」

「即答ですね」

「重くなる。金もかかる。それに無駄が残ったままだ」

 前世でも同じだった。

 容量が足りない。

 だから大きくする。

 それだけで解決するなら簡単だ。

 だが。

 漏れているものを放置して容量だけ増やしても、根本的な解決にはならない。

 材料も同じだった。

 高価な金属を全部に使えばいいわけではない。

 必要なところへ。

 必要な素材を。

 必要なだけ。

「……同じだ」

「何がです?」

 レオンは設計図へ新しい線を引く。

「魔力も同じにすればいい」

「?」

「必要な場所にだけ流す」

 拳を使うなら手へ。

 肘を使うなら肘へ。

 肩を使うなら肩へ。

 すべてを常に動かす必要はない。

「必要なものを」

 一本。

「必要な場所に」

 もう一本。

「必要なだけ」

 リシアが設計図を覗き込む。

「できます?」

「分からない」

「そこはいつも通りですね」

「だから試す」

 レオンは炭筆を握った。

◇

 二時間後。

「……駄目だ」

 机の上には、小さな金属部品が転がっていた。

「もう三回目です」

「知ってる」

 一回目。

 魔力を分岐させようとしたら、どちらにも十分な量が流れなかった。

 二回目。

 片方を閉じた瞬間、魔力が逆流した。

 三回目。

「……煙出ましたね」

「ああ」

「爆発しなくてよかったです」

「そこまでの反応じゃない」

「基準がおかしいんですよ」

 レオンは部品を拾う。

 失敗。

 だが。

 最初よりは分かっている。

「完全に止めるから駄目なのか」

「どういうことです?」

「水みたいなものだと考えてた」

 道を閉じる。

 別の道へ流す。

 だが魔力は、ただの水ではない。

「リシア」

「はい?」

「完全に止めた時と、少し残した時で違いは分かるか?」

「やってみないと」

「じゃあ――」

 コンコン。

 二人が止まった。

 扉が叩かれた。

「誰だ?」

「私じゃないですよ」

「分かってる」

 レオンが扉を開ける。

 そこには廃品商の男が立っていた。

「お前、昨日頼んでた細い固定具。入ったぞ」

「本当か」

「ああ。ただ店に来てくれ。種類がいくつかある」

「今行く」

 レオンは工具を置いた。

「リシア」

「私も行きます」

 彼女はすぐに立ち上がった。

 だが。

 廃品商が口にした場所を聞いた瞬間。

 リシアの表情が、ほんの少しだけ変わった。

 レオンはそれを見逃さなかった。

◇

 目的の店は、スラムから少し離れた商業区にあった。

 石畳。

 並んだ店。

 行き交う馬車。

 スラムとは明らかに違う服装の人々。

「……」

 レオンは隣を見る。

 リシアが静かだった。

 珍しい。

 いつもなら。

『あれ触らないでください』

『また拾うんですか?』

『ちゃんと前見て歩いてください』

 何かしら言ってくる。

 だが今は。

 杖を両手で持ち、少し下を向いている。

「リシア」

「はい?」

「具合悪い?」

「え?」

「静かだから」

「私だって静かな時くらいあります」

「珍しい」

「失礼ですね」

 笑った。

 だが。

 いつもの笑い方とは少し違った。

 レオンはそれ以上聞かなかった。

 店までは、あと少し。

 その時だった。

「……リシア?」

 彼女の足が止まった。

 レオンも振り返る。

 三人の少年少女。

 レオンたちと同じくらいの年齢。

 全員が同じ制服を着ている。

 濃紺の上着。

 胸には銀色の紋章。

 その中の一人。

 茶髪の少女が、信じられないような顔でリシアを見ていた。

「やっぱりリシアじゃない」

「……」

「何してるの、こんなところで?」

 リシアの手が杖を強く握った。

「行きましょう、レオン」

「ああ」

 二人が歩き出そうとする。

「待ってよ」

 今度は少年の声。

「学校にも来ないで、こんなところにいたんだ?」

 レオンがリシアを見る。

 学校。

 初めて聞いた。

 だが彼女は答えない。

 もう一人の少女がレオンを見る。

 灰色の古い上着。

 使い込まれた靴。

 そして右腕の不揃いな装具。

「……誰、その人?」

「関係ありません」

 リシアが短く答える。

「まさか今は、こういう人たちと一緒にいるの?」

 レオンは自分の服を見る。

 意味は分かった。

 だが。

「行きましょう」

 リシアがもう一度言った。

 声が硬い。

 レオンは黙って歩き出そうとした。

 その時。

「聖女様のことをあれだけ悪く言っておいて、よく普通に歩けるね」

 リシアの足が止まった。

 レオンも止まった。

 ――聖女。

 聞いたことのない話だった。

「証拠もないのに」

 少年が続ける。

「聖女様が嘘をついてるなんて言ったんだろ?」

「……」

「しかも謝りもしない」

 リシアの顔から、いつもの表情が消えていた。

「みんな心配してたのに」

 茶髪の少女が言う。

「リシアがあんなこと言うなんて信じられなかった」

「……」

「今からでも聖女様に謝ればいいじゃない」

 沈黙。

 リシアが俯く。

 レオンは彼女を見る。

 いつもなら。

 自分が食事を忘れただけで怒る。

 地図をからかわれれば言い返す。

 魔物を前にしても杖を構えた。

 そのリシアが。

 何も言わない。

「リシア?」

 小さく呼ぶ。

 彼女の手が震えていた。

 そして。

「……謝りません」

 ようやく声が出た。

「何?」

 リシアが顔を上げる。

 空色の瞳が、三人を見る。

「私は謝りません」

「まだそんなこと言ってるの?」

「私が見たものまで――」

 一度。

 言葉が止まる。

 それでも。

「なかったことにはできません」

 レオンの眉がわずかに動いた。

 ――見たもの。

「だから、その話が嘘なんだって!」

「嘘じゃありません!」

 初めてリシアが声を荒らげた。

 通行人が何人か振り返る。

 彼女はすぐに口を閉じた。

 少年がため息をつく。

「だから誰も信じないんだよ」

 その言葉に。

 リシアの肩が小さく揺れた。

「証拠もない」

「……」

「聖女様はみんなを助けてる」

「……」

「なのに、お前だけがあんなこと言って」

「……」

「誰も信じなかったから学校から逃げたんだろ?」

 リシアが固まった。

 レオンには分かった。

 今の言葉だけは。

 違った。

 それまでとは違う。

 彼女の指が白くなるほど杖を握っている。

 少年がレオンを見る。

「お前、この子が何したか知ってるの?」

「知らない」

 リシアがレオンを見る。

「だったら口を出さない方がいい」

「ああ」

「……え?」

「だから判断しない」

 少年が眉を寄せる。

「何だそれ」

「知らないことを知ってるふりする方がおかしいだろ」

「でもこいつは――」

「ただ」

 レオンはリシアを見る。

「こいつが嘘をつく時の顔なら少し知ってる」

「え?」

 今度はリシアまで変な顔をした。

「鉱石の取り分を六割取ろうとした時とか」

「それはあなたでしょう!?」

「あれ?」

「私じゃありません!」

 思わず。

 いつものリシアの声が戻った。

 レオンは少しだけ笑う。

「今はその顔じゃない」

「……」

 リシアが止まった。

 少年が苛立ったように言う。

「そんなことで信じるのか?」

「信じるとは言ってない」

「じゃあ何なんだよ」

「知らないから決めないって言ってる」

「……」

「それだけだ」

 レオンはリシアを見る。

「行くぞ」

「……はい」

 二人は歩き出した。

 背後から。

「また逃げるの?」

 声が聞こえた。

 リシアの足が一瞬だけ止まりかける。

 レオンは何も言わない。

 ただ。

 隣を歩いた。

 数秒後。

 リシアも再び歩き始めた。

◇

 必要な部品を買った帰り道。

 リシアはずっと静かだった。

「……」

「……」

「……」

「……何ですか?」

「いや」

「さっきからこっち見てますよね?」

「静かだなと思って」

「……悪いですか?」

「珍しい」

「またそれですか」

 少しだけ。

 いつもの調子が戻る。

 だがすぐに消えた。

 しばらく歩く。

 そして。

 リシアが口を開いた。

「聞かないんですか?」

「何を?」

「……さっきのこと」

「聖女?」

 リシアが頷く。

「話したい?」

「……分かりません」

「じゃあ今はいい」

 リシアが足を止めた。

「え?」

 レオンも止まる。

「話したくなったら話せばいい」

「でも……」

「俺は何があったか知らない」

「……」

「お前が何を言ったのかも。何を見たのかも。聖女って奴が何をしたのかも」

 レオンは淡々と言う。

「それでどっちが正しいか決める方がおかしい」

「もし……」

 リシアが杖を握る。

「もし、あの人たちが言ったことが本当だったら?」

「どれ?」

「私が……聖女様を傷つけるようなことを言ったって」

「それだけじゃ分からない」

「え?」

「何を言った?」

「……」

「なんで言った?」

「……」

「何を見た?」

 リシアが黙る。

「そこまで分からないと判断できない」

「……レオンらしいですね」

「そう?」

「普通は『信じる』とか『信じない』とか言うところですよ」

「材料も調べずに使わない」

「私を材料と一緒にしないでください」

「例えだ」

「分かってます」

 ほんの少し。

 リシアが笑った。

 だが。

「じゃあ……私のことも信じてない?」

 小さな声だった。

 レオンは少し考える。

「灰の谷で俺を助けた」

「……」

「怪我も治した」

「……」

「魔力の流れも調べてくれた」

「それは……」

「俺が知ってるお前はそれだ」

 リシアが顔を上げる。

「聖女の話は知らない」

 レオンは歩き出す。

「だから今は、それで十分だ」

 数歩。

 リシアはその場に立ったままだった。

「置いてくぞ」

「……はい!」

 彼女が追いかける。

 その声は。

 さっきより少しだけ明るかった。

◇

 小屋へ戻る。

「続きやるぞ」

「もう?」

「ああ」

「少し休んだらどうです?」

「部品を買いに行ったのが休憩」

「違います」

「座ってた時間もある」

「それは店で待ってただけです!」

「……十分休んだ」

「もう」

 リシアは呆れながらも椅子に座った。

 買ってきたのは、小さな金属製の留め具。

 レオンはそれを加工する。

「完全に閉じない」

「さっき言ってたやつですか?」

「ああ」

 魔力の経路を完全に遮断するのではなく。

 細く残す。

 必要な時だけ大きく開く。

 前世の弁。

 似ている。

 だが同じではない。

 この世界の魔力が、前世の液体や電気と同じように動く保証などない。

 だから。

 試す。

 リシアが魔力を流す。

「どう?」

「全部に少しずつ流れてます」

「拳を握る」

 レオンが右手を動かす。

 カチッ。

 小さな部品が動く。

 青い光。

 手。

 手首。

 そこだけが強く光る。

 肘。

 肩。

 光は弱いまま。

「……」

「リシア?」

「待ってください」

 彼女が集中する。

「どう?」

「減ってます」

 レオンの目が細くなる。

「どれくらい?」

「正確には分かりません。でも……」

 もう一度。

 拳。

 開く。

 拳。

「前より、ずっと少ないです」

 レオンは魔石を見る。

 以前なら何度か強く動かすだけで、目に見えて反応が弱くなった。

 今回は。

 まだ安定している。

「もう一回」

 肘。

 今度は肘周辺だけが強く光る。

「もう一回」

 手。

「もう一回」

「レオン」

「何?」

「嬉しいのは分かりますけど」

「あと少し――」

 口から出た。

 レオンが止まる。

 リシアも気づいた。

「……」

 レオンは魔力を切った。

「今日はここまで」

「え?」

「続きは明日」

 自分から装具を外す。

 リシアは何も言わなかった。

 ただ。

 少しだけ笑った。

「何?」

「いいえ」

「最近それ多いな」

「気にしないでください」

 レオンは新しい分岐部品を見る。

 まだ試作品。

 耐久性も分からない。

 実戦で同じように動く保証もない。

 それでも。

 一つの問題は。

 少しだけ前へ進んだ。

「失敗しても」

 不意に。

 リシアが言った。

「ん?」

「何でもありません」

 彼女は俯いた。

「……一回失敗したからって、全部が間違いになるわけじゃないんですね」

 レオンは彼女を見る。

 魔導腕の話ではない。

 それくらいは分かった。

「ああ」

 レオンは机の上の部品を見る。

 一回目。

 失敗。

 二回目。

 失敗。

 三回目。

 失敗。

 そして四回目。

 少しだけ良くなった。

「間違ってたなら直せばいい」

「……」

「間違ってなかったなら、証明する方法を探せばいい」

 リシアの空色の瞳が揺れる。

 レオンはそれ以上何も言わなかった。

◇

 夕方。

 小屋を出る前。

 リシアが扉のところで止まった。

「レオン」

「何?」

「聖女様のこと」

 レオンは顔を上げる。

 リシアは杖を胸の前で握っていた。

「いつか……話します」

「ああ」

「……それだけですか?」

「話したくなった時でいい」

「気にならないんですか?」

「気になる」

「だったら――」

「でも急いで聞く必要はない」

 リシアはしばらくレオンを見つめた。

 そして。

 小さく笑った。

「……やっぱり、変な人ですね」

「今日はお前に言われたくない」

「どういう意味ですか?」

「そのまま」

「ちょっと!」

 レオンは扉を閉めようとする。

「待ってください!」

「帰るんだろ」

「そうですけど!」

 いつもの声が戻っていた。

 レオンは少しだけ笑う。

 机の上。

 二本目の右腕。

 問題はまだ残っている。

 魔力消費。

 耐久性。

 重量。

 動作速度。

 完成には程遠い。

 リシアの問題も。

 何があったのか。

 誰が正しいのか。

 まだ何も分からない。

 だから。

 今すぐ答えを出す必要はない。

 一つずつ調べる。

 一つずつ確かめる。

 そして。

 間違っていたなら直す。

 足りないものを、ただ増やせばいいわけじゃない。

 必要なものを。

 必要な場所に。

 必要なだけ。

 それはきっと。

 魔導腕だけの話ではなかった。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!

今回は、レオンの魔導腕の魔力消費を改善する一方で、リシアの過去にも少し触れる回となりました。

いつも明るくレオンを支えているリシアですが、彼女にもまだ誰にも話していない事情があります。

聖女との間に何があったのか、そしてなぜ誰にも信じてもらえなかったのか――これから少しずつ描いていきたいと思います。

レオンとリシアの関係も、最初の「利害が一致しただけの二人」から、少しずつ互いを知り、信頼できる相手へと変わり始めました。

今回のお話で印象に残った場面や、レオンとリシアについて感じたことがありましたら、ぜひ感想で教えていただけると嬉しいです!

「続きが気になる」「面白かった」と思っていただけましたら、評価やブックマークも執筆の大きな励みになります。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!

レオンの魔導腕は、まだ完成には程遠い。

そしてリシアにも、まだ語っていないものがある。

二人がそれぞれの問題とどう向き合っていくのか――次回も見守っていただけたら嬉しいです!

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