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胃袋も癒やされたい? ヒロインたちによる「特製弁当」争奪戦

週明け月曜日、皆様お疲れ様です!

三人のヒロインたちの「カイくん独占欲」が、ついに食事にまで及び始めました。

箱の上が、いつのまにか豪華な食卓に……?



 「カイくん、今日はお昼にお弁当を作ってきたの。食べてくれるかしら?」


 月曜日の昼下がり。

 路地裏に現れたリアナが、少し照れながらバスケットを差し出してきた。

 ギルドの聖女が手作り弁当。もしオークションに出せば、金貨が何十枚も飛び交う代物だ。


「……あ。ありがとうございます。ちょうど腹が減ってたところで――」

「――待て。主、その一口、少し待ってほしい」


 受け取ろうとした俺の横から、銀髪の影が割り込んできた。

 セレスティーヌ王女だ。彼女は背後に控えた侍女から、これ見よがしに豪華な重箱を受け取っている。


「宮廷料理人に、主の好きそうなものを最高級の食材で作らせた。……そんなどこにでもあるサンドイッチより、こちらの方が主の血肉になるはずだ」

「あらセレス、カイくんは『手作りの温かみ』が欲しいのよ。ねえ、カイくん?」

「……主の健康を管理するのは、王族の責務だ。さあ、こちらを食べろ」


 二人の間で火花が散る。……と、そこに重厚な足音が響いた。


「二人とも、甘いぞ。男が求めているのは、活力スタミナだ!」

 現れたのはアイリス団長。彼女が持ってきたのは、巨大な骨付き肉が突き刺さった、野生味溢れるワイルドな弁当だった。

「私が自ら狩った魔獣の肉だ。これを食べれば、午後からの指圧にも力が入るだろう!」


 八百屋の空き箱の上に、次々と並べられる「聖女の手作り」「王宮の最高級」「女騎士の狩猟肉」。

 もはやここは路地裏ではなく、高級レストランのVIP席のような光景になっている。


「……あの、三人分は食べきれないんですけど」

「「「あーん(しなさい/しろ)!!」」」


 三人が同時に箸やフォークを差し出してくる。

 拒否権はないらしい。

 俺は箱に座ったまま、三人の美女に代わる代わる食べ物を口に運ばれるという、前代未聞の「餌付け」を受ける羽目になった。


「……美味しいか、主?」

「ええ、まあ。……でも、次はもっと普通に食べたいです」

「ふふ、ダメよ。カイくんが元気じゃないと、私たちは癒やしてもらえないもの」


 満足げに微笑む彼女たちを見ながら、俺は思った。

 どうやら胃袋まで彼女たちに握られる日は、そう遠くないらしい、と。


【後書き】

月曜から贅沢すぎるランチタイム!

ヒロインたちの「あーん」攻撃、カイが羨ましすぎますね。

ここからさらに彼女たちの関係性は深まっていきます。

明日もまた、この「箱」でお会いしましょう!

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