月夜の晩餐、王女の計略。逃げ場なきテラスで「禁断の契約」
お疲れ様です、第59話です!
個別デート最終日は、王女セレスティーヌ。
月明かりの下、二人きりのテラス。
王家秘蔵の酒と、彼女の妖艶な美しさが、カイを後戻りできない場所へと誘います。
「……ようやく、私の番だな。主」
お試し新婚デート、最終日。
セレスティーヌが俺を連れてきたのは、王宮の最上階、夜空に浮かぶ星々がすぐそばに見える『月明かりのテラス』だった。
眼下には王都の夜景が広がり、周囲には人影一つない。完全なる王家の私的空間だ。
「……王女様。これ、新婚デートっていうより、完全に囲い込みじゃないですか?」
「フフ。主。……私から逃げられるとでも思ったか?」
セレスティーヌは、いつもの厳しい礼装ではなく、透けるような薄絹の寝衣の上に、ゆるりと外套を羽織っただけの姿だった。
月光に照らされた銀髪が、幻想的な輝きを放っている。
「……さあ、座れ。今夜のために、王室の蔵から最高級のワインを出させた。……これはな、飲む者の心の壁を溶かし、真実の想いを引き出すと言われている『禁断の酒』だ」
彼女は俺の隣にぴたりと腰を下ろすと、一つのグラスを二人で分かち合うように差し出してきた。
甘い果実の香りと、それ以上に甘い彼女の吐息。
「リアナは情に訴え、アイリスは力で貴様を縛ろうとしたようだが。……私は、もっと確実な方法をとらせてもらう」
セレスティーヌが俺の首筋に指先を滑らせ、昨日のマーキング(首飾り)に触れる。
「主……。この首飾りを通して、貴様の鼓動は全て私に伝わっている。……今、貴様の心は激しく揺れているな? 私の香りに、私の熱に……」
彼女は俺の膝に自ら乗り上げ、顔を至近距離まで近づけた。
「……最後に選ぶのは、私だろう? 貴様を最も高く、最も深く癒やせるのは……王女であるこの私だけだ。……さあ、主。今夜、私の指先で……貴様の理性を全て、溶かしてやろう」
王女としての威厳と、一人の女としての狡猾な誘惑。
逃げ場のない空中のテラスで、俺は三日間のデートの最後にして最大の、甘美な窮地に立たされていた。
セレス様の「逃がさない」という強い意志、伝わったでしょうか。
これで三人の個別デートがすべて終了しました。
「セレス様の寝衣姿、破壊力が……」「この後どうなっちゃうの!?」
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いよいよ三人が鉢合わせする「最終決戦」へと突入します!
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