契約の証は誰のもの? 三美姫による「マーキング」争奪戦
お疲れ様です、第55話です!
「公式婚約」へのステップとして、ヒロインたちがカイに贈ったのは、それぞれの「所有権」を示すアクセサリーでした。
指輪、腕輪、首飾り……。
物理的にも精神的にも「重い」愛の証に翻弄されるカイをお楽しみください!
「……よし。これで契約の第一段階は完了ね。次は……『証』を身につけてもらわなきゃ」
ガランが渋々サインした書類を横目に、リアナが宝石箱を取り出した。
中から現れたのは、細工の細かい銀の指輪。ギルドの聖女として、彼女が大切に持っていた守護の魔導具だ。
「カイくん、これ。右手の薬指につけて? 離れていても、私があなたを守っている証なんだから」
「待てリアナ! 指輪など小さすぎて見えん! 主には、私が特注させたこの『黒鋼の腕輪』を嵌めてもらう。……私の騎士団の紋章入りだ。これを見れば、誰も主に手出しはできん」
アイリスが、ずっしりと重い腕輪を俺の左腕に無理やり押し込んでくる。
さらに、セレスティーヌが俺の首筋に冷たい感触を滑り込ませた。
「……フン。二人とも、表面的なものばかりだな。主。……これは、王家に伝わる『魔力共有の首飾り』だ。これを着けている限り、主の居場所は常に私に筒抜けになる」
「……それ、ただのGPS(追跡装置)じゃないですか」
右手に指輪、左腕に腕輪、首には首飾り。
俺の身体は、三方向からの「所有権の主張」によって、キラキラと(物理的に)重々しく装飾されていく。
「……あの、これ全部つけると重いし、仕事しにくいんですけど」
「ダメよ! 一番見える場所につけてもらわなきゃ意味がないんだから!」
「主よ、私の腕輪を袖で隠すな! 誇らしく晒せ!」
「……主。私の首飾りを外そうとしたら、王宮の魔法使い総出で主を拘束させるぞ」
三人は俺を取り囲み、どのアクセサリーが一番目立っているか、誰の贈ったものが一番カイに似合っているかを巡って、再びバチバチと視線で火花を散らし始めた。
八百屋の箱から始まった俺のなんでも屋。
気が付けば、俺の身体そのものが三人のヒロインたちの「愛」という名の鎖で、がんじがらめに繋ぎ止められてしまっていた。
ついに「マーキング」が完了してしまいました。
三人の愛の証を全身に纏ったカイ。これでもう、街の誰が見ても「手出し無用」な存在です。
「首飾りの束縛感が最高」「リアナさんの指輪、本気度が怖い(笑)」
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次からはいよいよ、三人の「愛」がさらに一歩踏み込む【個別デート編】へと突入します!
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