王女の父は親バカ公爵? 領主様との「命がけ」の対面
お疲れ様です、土曜日ですね!
ついにセレスティーヌ王女の父親、親バカで最強な「領主様」が登場!
殺気満々の対面でしたが、カイの「現代整体術」が公爵の弱点を直撃します。
権力者すら骨抜きにするカイの快進撃をお楽しみください!
「……貴様が、我が愛娘セレスティーヌをたぶらかした不届き者か」
土曜日の昼下がり。俺はセレスティーヌによって、路地裏から王宮の奥深くにある領主公邸へと連行されていた。
目の前に座るのは、この街の最高権力者であるラズハザード公爵。
筋骨隆々とした体躯から放たれる威圧感は、アイリスのそれをも凌駕している。
「お父様、言葉に気をつけて。カイくんは私の命の恩人で、婚約者候補なのだから」
「黙れセレス! お前のことは信じているが、この男が信じられん! 貴様、何をした! どんな術で娘の心を掴んだ!」
公爵が机を叩き、凄まじい殺気を放つ。
だが、俺は彼の顔色、そして椅子の座り方を見てピンときた。
「……公爵様。失礼ですが、最近、腰が抜けるような激痛に襲われて、まともに夜も眠れていないんじゃないですか?」
「――っ!? 貴様、なぜそれを……」
「座り方が不自然です。……公爵様、娘さんへの愛を語る前に、その『ぎっくり腰』、なんとかしませんか?」
俺は公爵の背後に回り、有無を言わさず腰の『急所』に親指を食い込ませた。
現代の整体技術による、ピンポイントの指圧だ。
「ぐ、ぐおあああああッ!? 痛い、痛いぞ貴様、殺す気……あ、あれ? 軽……い……?」
絶叫の直後。公爵の顔から苦悶の表情が消え、驚愕の色に変わった。
俺が数分間、腰回りの筋肉を丁寧に解していくと、彼は信じられないほど軽やかな動きで立ち上がったのだ。
「……信じられん。三日三晩、呪いのように私を苦しめていた痛みが……消えた。いや、現役時代よりも身体が動くぞ……!」
公爵は自分の腰を何度も叩き、満面の笑みで俺の肩を叩いた。
「はっはっは! 気に入ったぞカイ! セレスが惚れ込むのも無理はない。主よ、今日から貴様を我が公爵家の『専属整体師』……いや、『特別顧問』として迎え入れよう!」
「いえ、俺は路地裏のなんでも屋ですから」
「そんなボロ箱はもう捨てろ! 城の隣に専用の別宅を建ててやる! ああ、そうだ、セレスとの婚姻の準備も進めねばな!」
親バカな公爵は、さっきまでの殺気などどこへやら、俺を抱きかかえて上機嫌で笑い始めた。
どうやら俺の指先は、国家権力のトップさえも一瞬で陥落させてしまったらしい。
領主様、まさかの光速陥落!
腰痛という「弱点」を突いたカイの勝利(?)です。
「公爵様の変わり身が早すぎて笑う」「これで城の公認、確定ですね」
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