広まる悪評は最高の宣伝? 「エロいなんでも屋」という風評被害
お疲れ様です、金曜日ですね!
隣町のミラの逆襲は、まさかの「デマによる風評被害」。
しかし、そのデマが逆になんでも屋の評判を爆上げしてしまい……?
独占欲に火がついたヒロインたちの、強硬手段をお楽しみください。
「……カイくん、大変よ。街でとんでもない噂が流れてるわ」
金曜日の朝。ギルドに出勤する前のリアナが、血相を変えて路地裏に飛び込んできた。
その後ろからは、いつにも増して険しい顔のアイリスと、どこか楽しげに口角を上げているセレスティーヌが続く。
「噂? また俺が何かやらかしましたか?」
「昨日逃げ帰った隣町のミラがね、『あそこのなんでも屋は、客を骨抜きにして卑猥な声を上げさせる破廉恥な男だ』って言い触らしてるのよ!」
リアナが拳を握りしめて憤慨する。
だが、俺は八百屋の箱に座ったまま、首を傾げるしかなかった。
「……まあ、あながち間違いじゃないというか。あんたたち、結構な声出してますし」
「なっ……! 主、それは不可抗力だ! 主の指先が、騎士としての私の理性を粉砕するからであって……っ」
アイリスが顔を真っ赤にして反論するが、説得力はゼロだ。
だが、問題はその噂の「効果」だった。
路地裏を覗き込む冒険者や町娘たちの数が、昨日の倍以上に膨れ上がっていたのだ。
「おい、あそこか……『昇天するほど気持ちいいマッサージ』をしてくれるっていうエロ店主は……」
「聖女様や王女様が、あんな情けない声を出してとろけちゃうなんて……一体どんなテクニックなのよ……っ」
ミラの流したデマは、いつのまにか「極上の癒やし」という最高の宣伝に変換されていた。
恐怖よりも好奇心が勝った民衆が、俺の『なんでも屋』に殺到しようとしている。
「……ミラめ、余計なことをしてくれたわ。これでは、私たちが主を独占する時間が減るではないか」
セレスティーヌが冷たい声で呟き、立ち上がった。
「アイリス、リアナ。方針変更だ。……これより、この路地を物理的に封鎖する。許可なき者の立ち入りは、即刻排除せよ」
「了解だ。騎士団の検問所をここに設置する!」
「ギルドの方でも、『指定暴力団(?)対策』として立ち入り制限をかけるわね」
デマによって人気が爆発しかけた俺の店は、三人のヒロインたちの「嫉妬」と「権力」によって、一瞬で『立ち入り禁止の要塞』へと作り替えられてしまった。
――俺のなんでも屋。
もはや、一般客が辿り着くことすら不可能な、世界で最も敷居の高い店になりつつあった。
「エロいなんでも屋」という不名誉(?)な二つ名。
しかし、その実態を知るヒロインたちは、自分たちの「聖域」を守るためにさらなる暴挙に出ます。
「要塞化する路地裏、笑う」「セレス様の独占欲がカンストしてる」
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三人の「ガード」がさらに物理的に強固になっていきます!
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