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ギルド長の視察? 八百屋の箱、ついに行政公認へ

お疲れ様です!

ついになんでも屋に「ギルドのトップ」が殴り込み!?

……と思いきや、まさかの展開へ。

ボロい八百屋の箱が、歴史的な一歩を踏み出します。


 「……お主が、噂の『箱の主』か」


 月曜日の昼下がり。路地裏に現れたのは、美女ではなく、熊のような体格をした隻眼の老人だった。

 この街の冒険者ギルドを束ねる頂点、ギルド長ガラン。

 彼が歩くたびに、周囲の空気が重く震える。野次馬の冒険者たちは、今度こそ俺が処刑されるのではないかと息を呑んでいた。


「……ギルド長自ら、何の用ですか。見ての通り、ただのなんでも屋ですよ」

「ふん、ただのなんでも屋に、王女や騎士団長が入り浸るわけがなかろう。……どれ、その『禁断の術』とやら、私にも試させてもらおうか」


 ガランは巨大な体を窮屈そうに折り曲げ、俺の前に置かれた八百屋の箱にどっしりと座った。

 メキリ、と木箱が悲鳴を上げる。


「いいですよ。……でも、ギルド長。あんた、昔の傷が疼いて夜も眠れないんじゃないですか?」

「……ほう、目利きもできるのか。その通りだ。この古傷のせいで、近頃は剣も握れん」


 俺はガランの強張った背中に手を置き、現代の『深層筋マッサージ』と、魔力の循環を助ける『ストレッチ』を組み合わせた施術を開始した。

 大男の筋肉を捉えるのは重労働だが、俺の指先は迷いなく急所を突いていく。


「――っ!? ぬ、おおおおおっ……!!」


 ガランの口から、雷鳴のような咆哮が漏れた。

 痛みではない。長年彼を苦しめていた重圧が、一気に霧散していくカタルシスだ。


「なんだこれは……!? 魔力が、滞っていた血が、濁流のように流れ出しおる……! 主、貴様……本当にただの人間か!?」

「ただのなんでも屋ですよ。……はい、おしまい。100ギルです」


 ガランは呆然と立ち上がると、自分の腕を何度も握り締め、驚喜の表情を浮かべた。

 そして、傍らにいたリアナと、遅れてやってきたアイリスたちを見回して宣言した。


「決まりだ! 今日この時をもって、この路地裏はギルド直轄の『特別保養区』とする! 主の商売を邪魔する者は、この私が許さん!」


 こうして、俺の「八百屋の箱」は、ギルド長公認の聖域として公式に認められることになった。

 だが、それは同時に、これからもヒロインたちの「癒やされ権争奪戦」が公然と続くことを意味していた。


「主よ、公認おめでとう! これで堂々と、毎日ここに通えるな!」

「……ええ。でも、もう少し静かに営業したいんですけどね……」


 俺の願いも虚しく、箱の前には今日も、美しい女性たちの長い行列ができ始めていた。


ギルド長をも骨抜きにしたカイの技術。

これで名実ともに「公式」のなんでも屋になりました。

後ろ盾を得たカイの周りは、さらに賑やか(修羅場)になっていきます!


「ギルド長、いいキャラ!」「これでヒロインたちがもっと暴れられるね!」

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