王女様の密室鑑定? 八百屋の箱が王宮に持ち込まれた件
お疲れ様です!
ついに王女セレスティーヌが強硬手段に出ました。
王宮の密室で二人きり。
普段は見られない、王女様の「だらしない本音」がこぼれ出します。
「……主。約束通り、連行させてもらう」
翌朝、俺の『なんでも屋』が開店するより早く、路地裏には一台の豪華な馬車が横付けされていた。
中から現れたセレスティーヌ王女は、有無を言わさぬ力強さで俺の腕を掴み、あろうことか愛用の『八百屋の箱』ごと俺を馬車へ放り込んだ。
連れて行かれたのは、王宮の最上階にある彼女の私室。
普段は誰も立ち入らせないというその部屋は、意外にも散らかっていた。
「……見ないでくれ。侍女たちを追い出して、一人で研究に没頭していたらこうなっただけだ」
王女としての仮面を脱いだ彼女は、少しだらしなく髪を乱し、床に座り込んでいた。
山積みの魔導書。その隙間に転がる、俺が渡した塩キャラメルの包み紙。
「主。……昨日の市場の件は、その、悪かったと思っている。……だが、私は主を他の者に独占されるのが、どうしても耐えられなかったのだ」
彼女は顔を赤らめ、膝を抱えて小さくなる。
国を背負う王女が、俺の前でだけ見せる『一人の少女』の顔だ。
「……お詫びと言ってはなんだが。今日はここで、私だけを……癒やしてほしい」
彼女は慣れた手つきで八百屋の箱を引き寄せると、そこにちょこんと座った。
豪華な王宮の自室に、汚れた木箱。そのアンバランスな光景が、今の俺たちの関係を象徴しているようだった。
俺は彼女の背後に回り、肩から首筋にかけて指を滑らせる。
「……んぅっ。……主の指は、やはり魔法だ。昨日の疲れが、一瞬で溶けていく……」
密室ということもあり、彼女の声はいつもより無防備に響く。
俺が少し力を込めると、彼女は力なく俺の膝の間に倒れ込んできた。
「……なあ、主。いっそこのまま、私をどこか遠くへ連れ去ってくれないか? ……そうすれば、主を誰にも渡さずに済むのに」
冗談めかした言葉。だが、俺の服を握りしめる彼女の手は、本気で震えていた。
現代の知識が、いつのまにか彼女の心に、消えない刻印を残してしまったらしい。
結局、彼女が眠りにつくまで俺はその手を握り続け……。
夕暮れ時、彼女の寝顔を横目に、俺はこっそりと王宮を後にするのだった。
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