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九十七章 アージヴァイズ、師匠を見つける。

同年、四月十一日。

オレンジたちが剣技を覚え始めた頃、アージヴァイズが通常剣技の一つである属性剣技・水を使う上位組織員の弟子になった。

アージヴァイズは稽古をつけてもらい始めたのだが・・・

「・・・」

アージヴァイズは木刀を一振りした。

しかし、何も起きない。

静寂が広がる中、アージヴァイズが怒筋を浮かべた。

「おい!できないじゃないか!」

アージヴァイズは寺島 陽上位組織員に怒鳴った。

「私の話を聞いてくれてた・・・?もう七回は言ったよ?」

陽は苦笑いを浮かべる。

「・・・」

アージヴァイズは少し不機嫌な様子で陽を見た。

「先ずは心を落ち着かせる」

陽は木刀を構えた。

「もっと簡単な方法はないのかよ!裏技みたいなのあるんだろ!?」

アージヴァイズは怒り続ける。

「そんなのないよ」

眉を顰めた陽はアージヴァイズを見て少し呆れたように言葉を零す。

「用意しとけよ!!」

アージヴァイズはさらに怒る。

「落ち着いて。心を落ち着けて集中しないと剣技は放てない」

陽はアージヴァイズを真っすぐ見つめる。

「・・・」

アージヴァイズは木刀を握り込んだ。

「籠手から出る力が木刀に伝わって内部へ浸透していく。少しずつ、少しずつ・・・」

陽が握る木刀の表面に水滴が浮いてきた。

「・・・・・・」

アージヴァイズは木刀を見つめ続ける。

しかし、何も起きない。

「ちっともできねぇじゃねぇか!!絶対何か裏があるんだろ!!」

木刀を下ろしたアージヴァイズは陽を見て怒鳴った。

「できなくて当り前だよ。全然集中できてないんだから」

陽はアージヴァイズを見て笑む。

「何とかしろよ!!」

アージヴァイズは陽を見て怒鳴った。

「君は基礎ができてない。基礎を身につけなければ成長できないよ」

「私に説教すんな!戦場に出たことないくせに!!」

「君が僕をどれだけ罵ろうが覚えなくちゃいけないことがあるという事実は変わらない。君にはたくさん時間があるんだから、焦っちゃダメだ」

「もう良い!!」

アージヴァイズは怒鳴って走り去った。

「・・・困ったな・・・よほど辛い経験をしたんだろうな・・・」

陽は深く考える。

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