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八十八章 神軍中央機関ヘリオス

午前十一時。

アージヴァイズたちを乗せた船はイクイノックスの艦首にあるハッチから艦内に入った。

「山下!」

アージヴァイズはゆかりを見て笑みを浮かべる。

「渋滞になるので乗艦許可証は事前に出しておいてください」

ゆかりはアージヴァイズたちを注意する。

「あぁ、悪い悪い」

アージヴァイズは乗艦許可証を取り出した。

「で、これをどうすれば良いんだ?」

アージヴァイズはゆかりを見て笑む。

ゆかりは黙って携帯端末で乗艦許可証を読み取った。

「はい、次」

ゆかりはオレンジを見る。

「そ、それだけ??」

オレンジは乗艦許可証を見せる。

ゆかりは携帯端末で乗艦許可証を読み取った。


艦内に足を踏み入れた一行を待っていたのは、冷たい機械の群れではなく穏やかな牧草地の光景だった。

「・・・う、牛・・・」

アージヴァイズたちは小さな放牧場に居る上質な赤身肉を蓄えた白い牛、プロヴァルの群れを見て困惑する。

「白牛だよ!噴火と乱獲が原因で絶滅した牛!」

キャロルは放牧地に居る牛たちを見て目を輝かせる。


招待されたメンバーは部隊長級組織員についていき、組織員専用の高速エレベーターに乗って生活区域へ移動した。

そして、列車で移動して国と間違う規模の巨大な都市まで移動した。

アージヴァイズたちは巨大な都市の中心地に都市のような規模の建物、神軍中央機関ヘリオスに入った。

アージヴァイズたちを連れたレミリアは迷うことなく総帥室まで行く。

「ようこそ、イクイノックスへ」

梨々香はアージヴァイズたちを見て笑む。

「どうぞ」

レミリアは梨々香に書類を差し出した。

「どうも」

梨々香は書類を受け取った。

「ベルコントさんたちは建物の中を自由に見学していてください」

梨々香はアージヴァイズたちを見て笑む。

「マジ!?行こうぜ!!」

アージヴァイズが嬉しそうに部屋から飛び出した。

「この目でレムフィト皇国が見れるとは思いませんでしたよ」

梨々香は書類を見始めた。

「見てもガッカリしないでくださいね。六合様が言うような幻想郷ではありませんので」

レミリアは梨々香を見て笑む。

「ガッカリなんてしませんよ。この俗世にある景色はどれも味わいがあって良いものです」

「それが本心なら楽な気分でいられるんですがね」

「おや、心からの本心ですよ?本心でなければここから出ないでしょうに」

梨々香はレミリアを見て笑む。

「・・・」

レミリアは何の雰囲気も発さない梨々香を見ながらお茶を飲む。

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