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八十七章 神軍拠点艦一番艦イクイノックス

同年、一月二十七日。

アージヴァイズたちが部屋でのんびりしているとタブレット端末が鳴った。

「はい」

レミリアはタブレット端末を操作した。

「アンです。残り十五分ほどで到着しますので退艦、及び、乗艦準備をお願いします」

指示と共に通話が切れた。


アージヴァイズたちは準備を終わらせて部屋の外に出た。

外に出たアージヴァイズたちは驚く。

廊下がすごい数の客で溢れ返っていたのだ。

「い、一般客!?これ全員!?」

アージヴァイズは客たちを見て驚く。

客たちは受付に部屋のカードキーを返していく。

「ねぇ、お姉さんはどこから来たの?」

「ディールズだよ。仕事のし過ぎでストレスが溜まったんでパーッと遊ぶのさ」

「へぇ~ブラック企業なの?」

「あぁ、ブラックもブラックさ。休み時間はたったの二時間、それなのに六時間も働かされるんだ。そんなに働いても給料は三十リズもないんだ」

エコーは客と話をする。

「前に進んでくださーい」

アンの指示と共に客は前を向いた。

「・・・ブラックなの?」

エコーはレミリアに問う。

「中立諸国の基準ではブラックですね」

レミリアは笑みながらそう答えた。


客が進んでいき、ついにアージヴァイズたちの番が来た。

「どうぞ」

アンは案内を続ける。

「・・・上に行くのか?」

アージヴァイズはアンを見る。

「お客様には先ず甲板からイクイノックスを見ていただいておりますので」

アンはアージヴァイズを見て笑む。

「そうか・・・」

アージヴァイズは他の客が乗っているエレベーターに乗った。

アージヴァイズに続いてオレンジたちもエレベーターに乗った。

エレベーターが甲板に着く間、アージヴァイズたちは不安と期待で胸を膨らませる。

上っていたエレベーターは風鈴の音を流して止まった。

扉が開き、艦橋灯の光が漏れ出す。

そして、ついに神軍拠点艦一番艦イクイノックスが眼前に姿を見せた。

「すげぇぇぇぇ!!!!」

客たちは大きな拍手と歓声を送る。

「・・・」

アージヴァイズは驚き過ぎて絶句している。


神軍拠点艦一番艦イクイノックス

全長二万キロメートル、最大幅一万二千キロメートル。

燃料式機関を六千三百基、永久機関を三十三基搭載した宇宙を漂う神軍の拠点。

艦内には養殖・畜産・栽培場と都市のような巨大な生活空間があり、約二千万名の神軍組織員が生活している。

そして、惑星を破壊することができる超出力大型エネルギー砲を四門、N2爆弾の五千倍の威力を誇る対地半エネルギー榴弾砲を三百九十一門、大陸文明を消し飛ばすことができる大出力エネルギー砲を五百門以上とその他迎撃装備を搭載している。

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